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10月7日(日)レポート

静岡ブルーレヴズラグビースクールの過去レポートをご覧いただけます。

静岡県ラグビー秋季中学生大会・第3戦

この試合に勝利すれば優勝・3連覇。そんな重圧がのしかかる1戦。この日に向け、春から厳しい練習を積み重ねてきた中学生。中学3年生にとっては、これまで苦楽を共にしてきた仲間と戦う最後の公式戦。対するはここまで全勝の聖光学院中。春の大会では接戦を繰り広げた相手だ。

試合前、久保コーチよりメンバーにジャージが渡される。逃げ出したくなるような緊張感をほぐすかの様に、時には冗談を交え一人一人に熱い思いを伝える。

試合前のウォームアップ、お互いの気持ちを確認するかの様に、いつもにも増して激しく体をぶつけ合う。辛い時も”お互いに力を合わせここまでやってきた”という「自信」と、勝たなければいけないというプレッシャーとが交錯する中、キックオフを迎えた。

試合が始まると、そんなプレッシャーを吹き飛ばすかの様に、ヤマハは積極的に攻撃を仕掛け、WTB松島が先制トライを奪う。対する聖光学院中も直後にトライを奪い逆転する。

しかし、この日もヤマハの強みである接点で激しく相手を圧倒。11分にFWの連続攻撃から逆転のトライを奪うと、15分にはSH山崎が相手ペナルティから仕掛け、HO山本へ繋ぎ鮮やかにトライを奪う。続く16分にも相手キックオフからLO穴井が大きくゲインし、BKへ展開。最後はFB竹内が爆発的なスピードで相手を振り切りトライを奪う。竹内は前半終了間際にもトライを奪い33-7で前半を折り返す。

後半、試合の流れを掴みたいヤマハだったが、開始直後にトライを奪われる。春の対戦では、後半立て続けにトライを奪われ追い上げられたこともあり、嫌なムードが漂う。しかし、精神的にも大きく成長したヤマハは主将のCTB袴田を中心に、粘り強いディフェンスと、力強いプレーで攻撃を続ける。すると後半6分、LO穴井が相手のディフェンスを突破しトライを奪い、流れを再度引き寄せる。続く9分にもこの日3本目となるトライをFB竹内が奪い、聖光の反撃を断ちきる。その後も最後まで攻め続けたヤマハ。チーム一丸となって我武者羅に戦い続け、WTB鴨川がトライを奪うなど、終わってみれば59-12で快勝。

ノーサイドの瞬間、プレッシャーから解放された子供たちに満面の笑みがこぼれる。目標としていた優勝、そして3連覇を達成した。

勝利したことは勿論だが、目標に向かって仲間と共に努力し続けること。この様な経験が出来たことが、何よりもスクール生にとっての財産になる。改めてそう感じされられる瞬間であった。

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