2013春季練習試合 第4戦

スクラムから勝機、地元で三村ヤマハが初勝利

　ランニングラグビーを身上とする九州の強豪、福岡サニックスブルースを地元・磐田市に迎えての春季練習試合は湿度75％近い蒸し暑さの中で、午後1時にサニックスのキックオフで試合が開始された。

　開始直後から大胆なサニックスのアタックを受ける形となり、自陣でゲームが続く。14分にサニックスのミスから、地面に転がったボールを快速の徐選手がひろい、20ｍ走切ってトライ、大田尾選手のゴールも決まり、7-0と先制点を奪う。

　17分、今度はヤマハのアタックミスからサニックスがボールを奪い、サニックス田村選手がトライ。濱里選手のゴールも成功し、7-7の振り出しに戻る。

　22分、大田尾選手のキックしたボールを伊東（力）選手がしっかりとキャッチし、そこから攻撃を継続、最後はフォラウ選手が中央にトライを決め、大田尾選手のゴールも成功し、14-7と再びリードを奪い返す。

　しかし、36分にサニックスの連続攻撃からヤマハは反則を繰り返し、イエローカードを受け、一人少ない状況となったところで、サニックスBKにボールをつながれトライを許し、14-12で前半を終了する。

　後半はヤマハのキックオフで試合再開。一気にサニックス陣になだれ込み、ヤマハボールのスクラムとなる。力強くスクラムを押し込み、後半からナンバーエイトに入った松本選手がトライ。大田尾選手のゴールも決まり、21-12とリードを広げた。

　その後もスクラムを押し込み、試合を支配したヤマハ。スクラムで相手の反則を誘い、相手陣でのゲームを続けるが得点には至らない。試合終了間際のスクラムからスクラムハーフの小池選手が右隅にトライを決め、遠藤選手の難しい角度からのゴールも成功。見事なゴールが決まり、締まった雰囲気となったところで、28-12でノーサイド。地元・磐田市にて新年度初勝利を飾り、三村主将は「先週の試合から一歩抜け出た」とチームの成長を実感した様子であった。

☆新人・松本力哉選手（ナンバーエイト）

「春はロックでの出場が続いていましたが、今日は大学時代のポジション、ナンバーエイトでの出場となり、チャンスをいただきました。試合前に清宮監督から、『思い切って行け』と声を掛けていただき、それだけを考えてプレーしました。スクラムトライは、前の5人がしっかりと前に出てくれたので、ミスしないよう絶対トライにと思っていました。まだ公式戦まであるので、どのポジションでも全力を出し、レギュラーとしてトップリーグという舞台でプレーしたいと思います。今日は応援を有難うございました。」

※画像はスクラムを押すヤマハFW。（撮影：甲斐博之氏）