2012-2013年度トップリーグ 第1節

トヨタへ昨年の借りを返す、開幕戦に勝利

　2012年度ヤマハ発動機ジュビロのトップリーグ初戦は東海ダービーからの幕開けとなった。昨シーズンはヤマハスタジアムにて敗戦を喫しているトヨタ自動車と名古屋市の瑞穂ラグビー場にて9月1日（土）午後7時にキックオフ。

　先制したのはヤマハ。前半開始早々の１分、五郎丸選手が右中間40ｍのペナルティゴール（以下、ＰＧ）を決め、3-0と先制。しかし23分、トヨタＦＷにラインアウトから突進を許し、トライを奪われ、ゴールを決められて3-７と逆転される。38分に五郎丸選手が右中間からのＰＧを決めてヤマハが6-7と追撃する。前半終了間際にトヨタがＰＧを外し、6-7で前半を終える。

　後半は開始早々からトヨタＦＷが勢いに乗り、ヤマハ陣に攻め込む。後半3分にトヨタのスクラムから攻撃を受け、トライを許し、6-12とリードを広げられる。

　ここからヤマハブルーの魂が燃え上がる。まずは7分、五郎丸選手がゴールポスト正面からペナルティゴールを決め9-12と得点を詰めると、直後のキックオフからのボールを西選手がナイスキャッチ。そのボールを丁寧に運び、五郎丸選手が大きくトヨタ陣に入ると、最後は中園真司選手が右隅にトライ。五郎丸選手の右隅からのゴールも決まり16-12と逆転に成功する。

　その後はヤマハがゲームを支配する形で進み35分、大田尾選手が中園選手へキックパス。トライかと思われたが、トヨタ選手による危険なプレーがあり、トライは認められずにトヨタ反則としてプレー再開。五郎丸選手がＰＧを落ち着いて決め、19-12と突き放す。さらに40分には途中出場の笠原選手がインゴールのボールを押さえてトライを決め、その後の五郎丸選手のゴールも決まり26-12とし、昨年に続き、会心の開幕戦白星スタートとなった。

　矢富勇毅副将は「まだ、この試合は1試合目。この一勝に満足せず、トップリーグ優勝に向けて、さらに精度を上げていきたいと思います」と、山頂への第1歩に過ぎないとキッパリ。清宮監督も「この試合が特にスクラムにおけるワーストゲームであったと言えるように、さらに練習を重ねていきたい」と気を引き締める。マンオブザマッチはこの日ゴール100％の成功率で貫禄を見せた五郎丸選手が受賞。「自分の仕事をしたまでです」と、五郎丸選手は表情を崩すことなく、冷静に報道陣の質問に対応していた。

※画像は山村選手のトップリーグ100試合出場達成をみんなで祝福！