2012春季練習試合 第1戦

山路選手ら、新人勢が躍動！

　2012年度の最初の対外試合となった対NTTドコモ戦。地元、磐田市の大久保グラウンドには約300名が来場し、初戦から活気あふれる環境の中で試合が行われた。

　前半7分にNECから移籍したドコモのSH安選手が先制トライを奪う。15分にはドコモの新井選手がトライし、0-12と主導権を奪われる。

　名嘉選手やフォラウ選手を起点にドコモ陣へ攻め込むも、パスミスが多く、得点には結びつかない。

　37分にニュージーランド代表として100試合出場の経験を持つムリアイナ選手の突進から、最後はドコモ主将の平瀬選手がトライを決め、前半を0-19と得点を奪えぬまま終えた。

　後半は岸選手、日野選手、大戸選手、境川選手らがFWに入り、BKには新人の工藤選手、ベテランの域に入った越村選手が登場。コンパクトにまとまったスクラムからゲームを支配し始める。

後半11分にラインアウトのボールを西選手がしっかりキャッチ。そこからモールを形成し、一気に押し込み、新人の大戸選手がトライ。左隅からのゴールを越村選手が決めて7-19とする。

その後もFWがスクラム、ラインアウトから安定したボールを確保し続け、スタンドオフのポジションに入った工藤選手が自在の動きを見せだす。17分にタイミングよく出たボールを宮澤選手が相手ディフェンスを十分に引きつけて「2年ぶりのトライです」と三角選手が中央にトライ。越村選手のゴールも決まり、14-19と追い上げムード。リズム良いヤングヤマハの展開に大久保グラウンド全体がワクワク感に包まれる。

　36分にはスクラムを押し込み、山路選手がゴール前に突進。そこから素早く展開し、工藤選手がドコモゴールラインに飛び込んでトライ。今度は右端からの難しい角度のゴールを越村選手が成功させ、ついに21-19と逆転に成功する。

　しかし38分にドコモの秦選手にトライを許し、21-26と再びリードを許す。すると、すぐにドコモ陣に攻め入る集中力を見せ、ドコモ陣へ攻め込む。ドコモゴール前5ｍ、ゴールポスト中央の位置でドコモが反則。すかさずスクラムを選択するヤマハFW。ラストプレーと思われたスクラムが組まれた次の瞬間、ヤマハFWが痛恨のコラプシング（スクラムを落とす行為）の反則を取られ、ヤングヤマハの逆転劇はならずノーサイドとなった。

※画像は堂々としたプレーで存在感を示した山路選手