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2005-2006年度 トップリーグ 第1節

2005-2006年度 トップリーグ 第1節:クボタスピアーズ戦の結果をご報告します。

2005-2006年度 トップリーグ 第1節

9/17(土) 15:00

秩父宮ラグビー場

ヤマハ発動機ジュビロ 30

前半 20-0
後半 10-17

17クボタスピアーズ

試合画像

試合レポート

始まりはいつも勝利から、始まりはいつも笑顔から

2005年度シーズンの幕開けがやって来た。その戦いの舞台、東京 秩父宮ラグビー場へと足を踏み入れたヤマハ、緊張か興奮か、不安なのか。
長いシーズンが始まるこの日、一番強く胸にある思いはなんだっただろう。

アウェイだなんてこと、いつもの応援の声を聞いたら気にならない。
キックオフとともにヤマハは勢いよくクボタ陣内に攻め込んだ。開始1分、クボタの反則を誘い先制のチャンス、惜しくもPGは外れるが、直後4分に見せ場が訪れた。
敵陣10m左付近、緊張のファーストスクラムから右に展開、SH村田、SO大田尾と繋ぎ、新加入CTBレーニ-へとボールが渡った。力強いハンドオフでいっきにラインブレイク、スピードにのって走り込んだCTBウィリアムスへとパス。
ボールを手にウィリアムスはライン際を40m独走、そしてゴール右隅に待望のトライ。
自らコンバージョンも決めヤマハが先制した。
主導権を握ったヤマハは安定したセットプレーを武器にクボタ陣内でゲームを展開した。
バックスが見せれば、9分、ラインアウトから和製FWがモールでじりじりと前進、ラックから澤田・木曽・串田らが縦へと繋ぎゴール前に迫ったところで、SO大田尾が右へパスアウト、キャッチしたCTBレーニ-はそのまま見事なDGを決め、追加点に成功。スタンドからは歓声が上がった。
しかしクボタもテンポののいいパス裁きで果敢に攻め込んできた。
それでもヤマハの激しく粘るプレッシャーディフェンスの連続がミスを誘い決して得点を許すことなく時間が過ぎた。
28分、そろそろ次なる見せ場がほしい頃、ヤマハは自陣から展開ラグビーで絶好の得点チャンスを掴むも、惜しくも逃す。
ため息の漏れたかと思いきや、次なる瞬間、敵陣5m相手ボールスクラムを猛プッシュ、一瞬にしてマイボールにするとキャプテン木曽が左サイドアタックからポスト左に飛び込んだ。ため息は歓声に変わった。
得点を重ね、堅い守りを見せる、そんな中、不運にも一人欠く展開に。
だが14人の結束、15人となんら変わらない戦いを続け、43分、敵陣でクボタにペナルティ、CTBレーニ-がPGを決め20-0、クボタをノートライに押さえリードして前半を終えた。

過去の経験は決して油断できない戦いが後半に待ち受けることを教える。
気持ちを切らさず、もう一度気持ちをリセット、「とにかく勝ちたい」気持ちを胸に後半に挑んだ。

早々4分にPGのチャンス、フィールドに戻ったばかりのウィリアムスがきっちり決めて先制。
だが7分、自陣ゴール前スクラムからクボタに初めてのトライを許した。
勢いづいたクボタ、次第に自陣で釘付けになるヤマハ、懸命のディフェンスを繰り返
し時間が過ぎた。
15分、怪我で戦列を離れていたCTB今利が登場、ヤマハに再び風を吹き込んだ。
一進一退の攻防の中、一瞬の隙をつかれ28分、クボタがキックからトライを奪う。
ヤマハは29分にも頼もしい仕事人LO中野が怪我から復帰、ピッチに戻った。
そして漸く追い風が吹く。
34分、敵陣22m左付近で激しい攻防の渦中、NO8木曽がクボタのパスをインターセプト、こぶしを突き上げゴールに飛び込んだ。
まさにこれぞ決勝トライ。
終了間際、粘るクボタに得点を許すものの30-17でノーサイドの笛が鳴り響いた。

ガッツポーズで喜ぶ笑顔、嬉しさと同じくらいホッとした気持ちになった。

シーズンインまでに負けを重ねた事実、この日を迎えることへの不安な気持ちがなかったわけではない。
けれど、ひとつひとつの戦いは、勝つことの厳しさと難しさ、勝つことへの執念、勝つことへのこだわり、そして素直に勝ちたいとい気持ちをめいいっぱい大きく膨らませた。
そして勝ちを手に入れた今日、シーズンの幕開けはやはりこうでなきゃと思う。

今、記憶が甦る。1年前も2年前も確かにそうだった。
ジュビロのシーズンの始まりはいつも勝利から、いつも笑顔からなのだ。


辻井 厚之選手のコメント
開幕戦ということ、そして練習試合で負けが続いていたこともありこの勝利はチームにとって、とても大きな1勝になったと思います。今日の試合では、80分間1つ1つのプレーに集中すること、そして何よりも試合を楽しむことを目標にして試合に臨みました。
試合内容は、開始から良い形で得点をとれたこと、そして集中したディフェンスができたことが良かったと思います。しかし課題だった後半の立ち上がりで集中できていなかったのが、またこれからの課題になったと思います。個人的にはミスタックルが多くて、修正する点が多く見つかりました。
次の試合までにチーム、個人の課題を修正して、1つレベルのあがった試合をお見せしたいと思います。秩父宮に応援に来て下さったファンの皆様本当にありがとうございました。バックスタンドやゴール裏からの声が試合中も本当によく聞こえ心強かったです。
次戦はいよいよホームゲームです。ヤマハスタジアムをサックスブルーでいっぱいになるように、温かい応援宜しくお願いします。

石神  勝選手のコメント
トップリーグ開幕戦ということと、個人的にトップリーグ初出場ということで非常に緊張、プレッシャーがありましたが、この場に立ててる喜びを持って試合に臨みました。
前半はディフェンスでいいプレッシャーをかけることができ、ヤマハペースで試合を進められた事が良かったと思いますが、後半は集中力が続かず、クボタの追い上げを許してしまったのが、これからの課題かと思います。個人的には、もっと運動量を増やして、いいタックル、いいサポートをしていくことが課題となります。
次の試合も全力で頑張っていきたいと思います。応援に来ていただいた方々、本当にありがとうございました。

試合詳細、メンバー

ヤマハ発動機ジュビロ
1 高木 重保
2 中林 正一
3 山村  亮
4 石神  勝
5 勝又 貴光
6 澤田  昇
7 串田 義和
8 木曽  一
9 村田  亙
10 大田尾 竜彦
11 辻井 厚之
12 ブレンダン・レーニー
13 ネイサン・ウィリアムス
14 西村  弥
15 冨岡 耕児
16 米倉 隆之
17 中村 優一郎
18 中野 大介
19 コリ・セワブ
20 佐藤 貴志
21 中村 大輔
22 今利 貞政
交替・入替
種類 時間 背番号
交代 後半14分 6→19
交代 後半14分 12→22
交代 後半25分 9→20
交代 後半29分 5→18
交代 後半41分 7→16
前半
2 トライ 0
2 ゴール 0
1 ペナルティG 0
1 ドロップG 0
20 合計 0
後半
1 トライ 3
1 ゴール 1
1 ペナルティG 0
0 ドロップG 0
10 合計 17
30 合計 17
クボタスピアーズ
1 佐川  聡
2 田中 宏治
3 金子  創
4 清野 輝俊
5 川井 一馬
6 山口 貴豊
7 安藤 雅巳
8 トータイ・ケフ
9 西田 英樹
10 伊藤 宏明
11 大津留 邦宏
12 吉田 英之
13 松隈 孝三
14 柴原 英孝
15 ダミアン・マクイナリー
16 荻原  要
17 伊藤 邦行
18 赤塚  隆
19 鈴木  力
20 井上  篤史
21 河津 賢太郎
22 根岸 康弘
交替・入替
種類 時間 背番号
交代 後半15分 4→18
交代 後半15分 1→17
交代 後半21分 7→19
出血時一時交代 後半24分 11→22
交代 後半25分 13→21
出血時一時交代 後半33分 6→16

得点経過

前半 チーム 選手 種類 得点
ヤマハ-クボタスピアーズ
1分 ヤマハ 敵陣10m中央付近、クボタにレイトチャージの反則、⑬PG不成功 PGx 0-0
3分 ヤマハ 自陣10m左付近ファーストスクラムから右へ展開、⑨-⑩-⑫-⑬と繋ぎ右中間にトライ T 5-0
4分 ヤマハ ⑬G成功 G 7-0
9分 ヤマハ 敵陣22m左ラインアウトからモールを形成、右に展開⑩-⑫と繋ぎDG成功 DG 10-0
28分 ヤマハ 敵陣22m右ラインアウトから連続攻撃、⑫DG不成功 DGx 10-0
30分 ヤマハ 敵陣ゴール前右5mスクラム、相手ボールをターンオーバーし⑧が左サイドアタック、ポスト右にトライ T 15-0
31分 ヤマハ ⑬G成功 G 17-0
32分 クボタ ⑩DG不成功 DGX 17-0
43分 ヤマハ 敵陣22m右付近スクラム、クボタにオーバーザトップの反則、⑬PG成功 PG 20-0
後半 チーム 選手 種類 得点
ヤマハ-クボタスピアーズ
4分 ヤマハ 敵陣22m右付近、クボタにオフサイド゛の反則、⑬PG成功 PG 23-0
7分 クボタ 敵陣ゴール前右5mスクラム、⑧が左サイドアタック、ポスト右にトライ T 23-5
8分 クボタ ⑩G成功 G 23-7
28分 クボタ 自陣10付近⑧がキック、走り込んできた⑮が押さえ左中間にトライ T 23-12
29分 クボタ ⑩G不成功 Gx 23-12
34分 ヤマハ 敵陣22m右付近でクボタボールを⑧がインターセプト、そのまま右中間にトライ T 28-12
35分 ヤマハ ⑬G成功 G 30-12
39分 クボタ 敵陣⑩左ラックから左へ展開、⑲-21(〇囲み)-⑩-⑫と繋ぎ左隅にトライ T 30-17
40分 クボタ ⑩G不成功 Gx 30-17
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