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Vol.1:越村一隆選手

「矢富笑店」の2010年度バージョンです。2010年も矢富選手の軽快でいて、核心を鋭く突くトークをお楽しみください。

続・矢富笑店 Vol.1:越村一隆選手

みなさん! 笑ってますか? 「続・矢富笑店 ~笑いで地球を救う~」がとうとう始まりますよ。 去年以上にみなさまに楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。 前回同様に、初回ゲストは話しやすい同期の越村です。楽しんでください! それでは開店でーす!

越村 一隆 こしむら もとたか

1984年東京都出身。
成城小学校からラグビーを始め、国学院栃木高校、中央大学を経て、2007年度ヤマハ発動機ジュビロ入団。
ポジションはスタンドオフ、フルバック。

矢富笑店初! 他己紹介

矢富 ● さあ、リニューアル第一弾! 『続・矢富笑店~笑いで地球を救う~』栄えある第一回目のゲストは、自分と同期の越村選手です。よろしくお願いします。

越村 ● よろしくお願いします。

ビジネスマンらしく名刺交換

矢富 ● さて初回ということで、挨拶とお互いの他己紹介しましょか。

越村 ● タコショーカイ?

矢富 ● 自己紹介ってあるやん。でも、俺たち同期はお互いを知っているから、今日はオレがコッシーを紹介し、コッシーがオレを紹介して続・矢富笑店をスタートさせたいんやけど。

越村 ● 他己紹介! いいねぇ!!

矢富 ● じゃあ、僕から紹介させてもらいましょうか! あだ名はコッシーとかモトって呼ばれていて、ほんで誕生日は11月20日、国学院栃木高校出身の中央大学卒業でヤマハ発動機ジュビロに入団と。俺と同期! ちなみに同期としては笠原(矢富笑店第1話ゲスト)に続き2人目!

越村 ● おぉー! カッサーのあとか。じゃあ、ちょっとは真面目にいこうかな。彼よりは(笑)。

矢富 ● ポジションは大学時代フルバックとかしてヤマハでスタンドオフと。性格…。うーん。性格なぁ、むずかしいな。

越村 ● 真面目でしょ?

矢富 ● いや、それはないな(笑)。

越村 ● いや、真面目でしょ俺は!多分、ラグビー部の中でも真面目だと思うよ俺は。

矢富 ● ないやろ(笑)まあとりあえず…。うーん。意外と努力家! 誰か一緒にやる人がいたら努力するタイプっていうイメージがあるかな俺は。去年でいえば岡さん(健二選手)とか。ほんで、座右の銘が「一生勉強、一生青春 プラス 一生感動」でしょ?

越村 ● まあそれは、将さん(大西将太郎選手)から頂いたやつだけどね(笑)。

矢富 ● まあそういう感じで越村君ということでした。じゃあ次よろしく!

自称、真面目な越村選手

他己紹介パート2

越村 ● じゃあ俺から矢富勇毅を紹介ということで、あだ名は色々あるね。俺はユウキだし、ヤッツって呼ばれてもいるし、あとハゲとかね、それに、クリリン(笑)。

矢富 ● クリリンってなんなん(笑)ホンマにひどいねんけど! 頭だけやん!!

越村 ● でも、ゆうきはいっぱいあるよね。学生の時は他になにかあった?

矢富 ● 大学の時は、ほとんど「やとみ」かな。ヤマハでも「ゆうき」って言い出したんは冨さん(前ヤマハ冨岡選手)で、それから呼ばれだしたし。でも、高校のときは「にーやん」って呼ばれたりしてたわ。まあ、なんで「にーやん」かはわからんままやけどな(笑)。

昔はロン毛だった矢富選手

越村 ● まあ、京都成章高校を卒業して、早稲田大学に入学。ポジションは、学生の頃ほとんど経験したんだよね? しかも、学生のときは髪が長いときもあり!

矢富 ● ロン毛やったなー(笑)。今じゃ懐かしいわ。

越村 ● 確か1、2年までロン毛だよね?

矢富 ● 1年はロン毛で、2年はウルフカットやったわ! いまじゃそんな言葉、俺の口から一切でんわ( 笑)

越村 ● それで、いろいろあって坊主なんだよね?

矢富 ● そう! いろいろあってな!(笑)

越村 ● でもそれからずっと坊主で定着だよね。いまじゃあ矢富勇毅といえば坊主みたいな! だけど、似合ってるからいいよね。

矢富 ● もう伸ばすことはないかな。

越村 ● まえも伸ばすの伸ばすっていって結局だからね(笑)。

矢富 ● 前はちょっと伸ばして、美容院に行ったけど、1週間でバリカンやってもうた。

越村 ● 金の無駄!(笑)。性格はね、明るい! そしてポジティブだね! ゆうきから、ネガティブなこと聞いたことないぐらい。

矢富 ● 意外とネガティブやけどな(笑)。

越村 ● でもそれは、普段みせてないし、ラグビーの時は基本的にはポジティブだよね!
でも、2年目のときはうまくいかなくて、色々ネガティブな時もあったけどね。あとは、誰もが知る努力家だよね。学生のうちからワールドカップに出ているにもかかわらず、天狗になることなく本当に一番最後までグラウンドにいるし、そういう姿を見て俺なんかはもっとやらなくちゃいけないなと思う。そういう思いにさせられる選手だね。それで、ゆうきの座右の銘が「信は力なり」だっけ?

矢富 ● それ伏見!(伏見工業高校)。そこ間違えたらアカンやろ?座右の銘は「努力は運をも支配する」です。

越村 ● そうだった!! ごめん。だけど、この他己紹介いいね! お互いのことを知ってないと出来ないし。

矢富 ● 確かにな! これはちょっとシリーズ化を考えます。読者の反応で(笑)。

去シーズンを振り返る その1

サテライトリーグでの越村選手

矢富 ● 去年を振り返るということで話を進めたいねんけど、まずはラグビーに特化したことからいこうか。
1年通してどんなシーズンだった?

越村 ● 去年は、大田尾さんがジャパン(日本代表)でチームにいなくて、スタンドオフが固定されていない状況でスタートという感じだったから、自分自身、凄い頑張ろうっていうか、なにか残さないといけないと思っていたね。
春も試合に出場できて色々経験して、ハーブ(シューラー前監督)とか、浜さん(浜村前アシスタントコーチ)や、サキ(ソトゥトゥ前コー チ兼選手)に色々教えてもらって、本当にこの1年間充実していたね。
あと、岡さんと毎日パス練やタックルもしたし、凄く濃い1年だったし、自分の為になったシーズンだったかな。

矢富 ● なるほど。精神的には充実してたんやな。精神的だけじゃなくて、試合にも出場したしな。2 試合リザーブの1試合スタメンやんな?

トップリーグ初出場を果たしたホンダ戦

越村 ● そう。凄いうれしかった。最初は東芝戦にリザーブで入ったんだけど試合にでなくて悔しかったけど、次のホンダ戦でもリザーブに選ばれて最後の5分間だけど出場できて凄い嬉しかった。何よりヤマハスタジアムでのデビューだったから、会社の人から、部署の人達、試合にでれない選手から凄い声援をもらって本当に嬉しかったし、同期のなかで唯一試合に出られていなかったから、本当にいろんなことが感じられるデビューだったかな。
あと、3年間試合に出れなくてネガティブになったりしたし、高校、大学でも試合に出るのが当たり前だったのが、それが社会人では出場機会がなくなり辛かったけど、試合に出ることによって今までの苦労が報われたっていうか、もの凄く自分自身、成長できたと思う。

矢富 ● なるほど。苦労して挫けかける時もあったかもしれんけど、諦めんと妥協しないで、頑張ったから成長できたと思えるんやろうな。
あとデビュー戦がヤマスタやったんはええよな。やっぱりホームはラグビーしていて幸せやもんな 。

昨シーズンを振り返る その2

矢富 ● さてさて、念願の1月16日に先発デビューしましたけど、いま振り返ってどうやった?

プレースキックも得意とする越村選手

越村 ● あの試合はまったく自分らしくないなと。その前にサテライトでトヨタさんと試合があって、凄い自分のなかで納得できた試合が出来て、多分それを見込まれてのメンバーだったと思うけど、サテライトでしたプレーが出来なかった、出せなかった。
でも、それが自分の実力なんだろうね。そこで実力をだせる選手が凄い選手なんだろうね。だけど、俺の場合はラストチャンスじゃなかったから、今後に繋げられるから、良かったかなと。

矢富 ● じゃあ、10番(スタンドオフ)での出場は、苦い経験やったけど、いい経験でもあった試合やったんかな?

越村 ● そうだね。だけどチームは負けてしまい次に進めなかったから、凄く責任は感じている。10番はそういう責任を背負うポジションであるから。
ヤマハのジャージを着るという重みと、10番がどれだけ大事なポジションかを痛感したね。

矢富 ● 去年は試合にも出場できて、話を聞いているとなんか凄く、モト自身が今までと違う気持ちっていうのかな? 入社して3年で、最初の2年と、去年では違う感じがするけど、なにか違い、変化はあったん? 今年試合に出場できた理由はなに?

入社当時の越村選手
職場の先輩達と共に(2007年撮影)

越村 ● なんだろう。人間関係じゃないけど、2年目の終わりのほうから、凄く楽になったよね。いろんな人達と接するようになって、自分を出せるようになったよね。もともと人見知りするほうだから。あとは、岡さんの存在が1番大きいかな。

矢富 ● 岡さんとは、練習後にずっと一緒にやってたもんな。

越村 ● そうだね。岡さんも苦い経験があっての去年だったからね。

矢富 ● やっぱり人間は大きな壁があって、それを乗り越えたときに成長するねんな。モトの話を聞いてそう思うわ。

去シーズンを振り返る その3

矢富 ● 凄い話しにくいことやと思うけど、11月の発表があったけど、どうやった?

越村 ● 正直、わけわからないっていうか、えっ!?っていう感じだったよね。でも、これを良いことと捉えるなら、いろいろな事を考えられたかな。今まで、高校から社会人までラグビーだけでやってこれた、でも今後のことを考えたらラグビーするよりも、まあラグビー辞めてからの時間の方がもちろん長いわけで、そういったこともちゃんと考えるようになったね 。

矢富 ● それは考えるな。なんか大げさかもしれんけど、引退が早く感じたみたいな。普通は、年齢もそこそこになって、ラグビーはもういいかなと思ってから次はなにしようとか考えたりすると思うねんけど、なんか若くして先のことを考えさせられたみたいな感じが若干あったかな。

多くの事を考えた2009シーズン

越村 ● それはあるね。でも、俺の中で3年目って凄い重要視していて、3年やって花が咲かなかったらっていう思いがあったから、この発表時点で試合に出ることができなかったら、考え方も変わったかもしれないかな。

矢富 ● 発表があってシーズンは進んでいったけど、チーム、または自分自身の精神状態はどやった?

越村 ● みんな難しかったと思うよ。

矢富 ● まあ、頑張ろう思っても先が見えんかったからな。この先どうなるかもわからんかったし。

越村 ● でも、頑張ってなかった選手はいないと思うし、ただ方向性がばらばらだったというのがあったかな。練習中に考えるなといわれても、考えてしまう問題でもあると思うし。

矢富 ● それは難しいよな。そこに関しては。簡単な問題じゃなかったからな。

越村 ● 自分の先の問題だからね。

矢富 ● でも、こんな経験はなかなかできひんしな。

越村 ● そうだよね。ポジティブに捉えたら絶対にそうだと思う。

熱い男、梶村選手

矢富 ● でも結果的には残念やったのは確かやけどな。まあでも、どんな問題が起きてもちゃんと結果を出せるラガーマンにならんとアカンとは思ったし、自分自身、去年のパフォーマンスは全然納得してないからっていうのもあるけどな 。

矢富 ● 発表があって、モトは残ることを決意したけど、その理由っていうか、なにか思いはある?

越村 ● サテライトのトヨタ戦が終わった時に残りたいと思ったね。ヤマハのしたいことが出来て、みんな凄く1つ1つのプレーが熱くて、みんな勝ちたいって気持ちが伝わったし、その時にヤマハっていうチーム好きだなって思ったし、選手みんな好きだなと思ったね。特に梶村さんは本当に熱いしさ(笑)。

矢富 ● わかる。梶さんはいろんな意味で凄いよな。

越村 ● ラグビーしている梶さんは本当に男だよ。ただ、そういう人がいるから残りたいとも思ったよね。あとは、やっぱり親だよね。親は本当に頼りになると思った。

新シーズンにおける意気込み

矢富 ● まあ新生ヤマハっていうのもおかしいけど、今年の目標は?

越村 ● チームのことも凄く大事だけど、やっぱりやる以上は自分かなと。やっぱり自分が試合にでて楽しみたいし、去年の悔しさもあるから、まずはレギュラーで試合にでる事かな。

矢富 ● じゃあ、レギュラーになるには?

越村 ● 去年の経験をいかして、あとは1つ1つのプレーを激しくいきたいなと。

矢富 ● なるほど。ただ、去年同様にスタンドオフには大田尾さんがおるし、かなり高い壁や思うけど。あと、岡さんもいないし、そのへんはどう?

越村 ● うーん。凄いワクワクしてるかな。今年は、去年本当にお世話になった人達に対して試合にでることが感謝というか、恩返しになるとおもうし、さっき矢富が自己紹介でいってくれた、誰かがいたら努力するっていうので、誰かを自分がしたいと思う。

矢富 ● ええやん。なんか期待できるな。ただ、真剣な話になってくると、ゆうきから矢富に呼び方が変わってるけどな(笑)。

越村 ● あはは(笑)真剣なときは矢富だな(笑)。

矢富 ● なんか真剣な話の途中でチャチャいれてごめんな(笑)。一応やねんけど、サブタイトルが笑いやから、この辺で少し挟んどこうかとも思いまして。すんません(笑)。ただ、今、話していて自分自身も今まで以上に頑張っていかんとアカン思ったわ。今年は、去年と違って自分がヤマハに残ったことを肯定するためにも勝負の年や思うし、年齢的にも中堅になり、自分だけを考えていい年ではないと思うし、なにより仕事も大変やしな。まあ本当に沢山やることがあって大変かもしれんけど頑張らんとなって思うな。あっ! また真面目な話になってもうた(笑)。

対談中は終始笑いが絶えない

越村 ● なってしまったね(笑)。

矢富 ● 笑いで地球を救うやのに!! 笑い少ないな(笑)。

越村 ● なんで「笑いで地球を救う」?

矢富 ● やっぱりそこは気になるか(笑)。
前にテレビで、笑いは病気も治すみたいなことを紹介していて、なんか毎日笑っているとガンも治るとかって話で、それやったら俺でもいけるんとちゃうかなって(笑)。まあ笑いっていうか、楽しんでもらえればみたいな感じやけどな。ほんで、関西人は話を大きくするんが好きやから、地球レベルにしてみた!

越村 ● それなら理解できるわ(笑)。

ヤマハのおもしろい人は?

2010年度新人トリオ
中央が噂(?)の長野選手

矢富 ● ちょっと話しそれるけど、さっきから笑いをかなりアピールしてるけど、ヤマハのなかでおもろい人誰やろ?

越村 ● ガンツ(新人の長野正和)でしょ(笑)。この子のポテンシャルは凄いよ! ヤマハの将来を担う人材だよね。矢富の無茶ぶりをなんなくこなすメンタリティーは特に凄いね!!

矢富 ● さすが笠原の後輩って感じやな(笑)。

越村 ● まだみんなガンツの凄さを知らないから、早く知ってもらいたいね。

矢富 ● せやな。俺の使命がまた増えたな(笑)。ガンツの普及!

対談を終えて

こんな表情が出るのも同期ならでは?

越村 ● 第一回という素晴らしい回に呼んでもらいありがとうございます。

矢富 ● あとで金ちょうだいな(笑)。

越村 ● 金取るの?(笑)でも、こうやってお酒なしで、ゆうきとちゃんとしゃべることなかったから、凄く良かったと思う。お互いのヤマハに対する思いや、普段ならしゃべらないことも話したし本当にいい経験させてもらいました。まあ、ゆうきは相変わらずバカだったけどね(笑)。

矢富 ● ありがとう。モトもアホやけどな。(笑)


矢富の独り言

いや~同期は本当にいいですね。しゃべりやすいし、なにより話をして楽しかったです。まあ去年はいろいろあったかも知れんけど、過去を変えることは出来ないし、ただ参考には出来ることなんで、しっかり今年1年をいい年にしたいと思います。そして、地球人口43億人を幸せにしたいと思います(笑)。

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