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ラグビーヘッドライン

2021年5月22日(土) 【退団選手コメント vol.10 山村 亮選手】

【退団選手コメント vol.10 山村 亮選手】 

◎ヤマハ発動機ジュビロでの現役生活を振り返って

17年ものヤマハでの現役生活を終えたところですが、あまりまだ実感がなく、これから少しずつ感じることになるのかなと思います。
自信をもって言えることは、「スクラムと声とエナジー」これはやり切れました。

入団してから17年、ヤマハでは本当にたくさんの経験をしました。
何年かはいろんなことをいっぱいやろうとして、個人的に上手くいかないことも、チームも苦しい時期がありました。
キャプテンをさせてもらった時は、良いリーダーシップが発揮できなかったり、強化縮小の時には、チームを去る選手も多く、部員が36人になり、怪我もあって、練習の人数が揃わず、7対7しかできない、なんてことも・・・
そんな時も、一緒にチームに残ると決めた大田尾の存在は大きかったです。
「二人でチームを盛り上げていこう」という話をしたことをよく憶えています。彼の存在なしには自分の現役生活は語れないですね。四半世紀ぐらい一緒にいますから。(笑)

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入替戦を戦ってなんとかトップリーグに残った翌年、清宮さんと慎さんが来られて、できないことではなく、できることで突き抜けることを教わりました。
ヤマハのスタイルを作る。そのためにスクラムを強くする。そこから、チームも自分もスクラムという武器を手に入れることができました。
そして、着実に順位を上げて、日本選手権で優勝した時は本当に嬉しかったです。最高でした。

ここ数年はスターティングメンバーで出ることが無くなり、リザーブからの出場が多かったのですが、リザーブの責任を全うすることにフォーカスできましたし、今シーズンは公式戦での出場機会はありませんでしたが、MAXメンバー(B チーム)の試合で勝利という形で責任を果たすことができたと思います。
どんな状況であれ、ヤマハのチームの一体感が大好きで、苦しい時間を乗り越えた充実感や、勝利の喜びを分かち合ったりする瞬間がたまらなく大好きで、だからこそ17年間も続けられたと思います。

退団することを話してから、チームメイトや周囲の人たちから「亮さんのエナジーを引き継ぎます!」「いつも元気もらいました!」という言葉をたくさんもらい、自分の持ち味であり、役割と思って一年一年出しきってやってきた姿勢をしっかり見てもらえていたんだなと感じることができました。


◎ヤマハ発動機ジュビロでのベストゲーム

たくさんありますが、やはりまずは2015年の日本選手権でサントリーに勝って「日本一」になったことが思い出に残っています。

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しかし、それ以上に思い出深いのは、リーマンショックで強化縮小となり部員36人で戦ったトップリーグ2010シーズン、ヤマハスタジアムで行われたNECとの開幕戦です。
あの勝利は、経験したことのない喜びがありました。
結果的に、入替戦までいきましたが、一体感もあって本当に良いチームでした。
一つのチームで入替戦と日本一、なかなかできない経験です。
苦しい時代から強くなっていく過程をチームの一員として経験できたことは最高に幸せでした。

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◎最後に

ヤマハ発動機ジュビロは、成長できる場所です。
自分も含めたどの選手も、その可能性を見出され、成長をするための最大のチャレンジをさせていただきました。
そして本当に絆の深いチームです。
磐田という街の良さや、こじんまりとした環境も大きく関係していますが、現役だけではなく、世代を越えた仲の良さがあります。
最初からそうだったわけではなく、OBの方の時代から少しずつ創り上げてきた、そしてこれからも続くヤマハのカルチャーなのだと思います。

今後は、これまでのヤマハでの全ての経験をラグビーと関わりながら活かしていきたいと思います。

ファンの皆様、17年間温かいご声援ありがとうございました。
チームが良い時も悪い時もずっと応援し続けてくださったから、チームと私の今があります。
グラウンドと観客席が近いヤマハスタジアム、そこでの大声援、ブルーに染まったバックスタンド、いつも以上に力がみなぎって、本当に背中を押されました。
どうか新リーグでも引き続きヤマハの応援をよろしくお願い致します。
ありがとうございました。

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