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ラグビーヘッドライン

2021年5月17日(月) 【退団選手コメント vol.7 田中 渉太選手】

【退団選手コメント vol.7 田中 渉太選手】 

◎ヤマハ発動機ジュビロでの現役生活を振り返って

私が入団した当時のヤマハはまだ安定をした強さがなかったのですが、そこから皆で1つ1つ積み上げてチームが強くなっていくのが、本当に楽しかったです。
今シーズンに関しては、順位的には望んでいたいた結果ではありませんでしたが、チームとして新しいチャレンジをして、得たこともたくさんあると思っています。確かに疎かになったこともあったかもしれませんが、何かを得るために多少の犠牲もあるのかもしれないと思いますし、新しいチャレンジをしながらいろいろ変わっていくヤマハというチームにいることができて良かったです。
個人としては、最初は「WTBとはボールを持って走ってなんぼ」というように思っていて、チームにおける自分の責任などは無視をして、ボールを持って走ることが自分のラグビーと思い込んでいました。ですが、年を重ねる過程で、自分の持ち味にフォーカスするより、誰も見ていないところで走る、仕事をするといった、自己犠牲ではないですが、「ラグビー選手」になれたように思います。
でも、若い選手にはまずはチームやWTBの理想よりも、自分らしさをところん貫いてほしいと思っています。その自分らしさや強みを高めるためにしっかり考えてプレーをして、そしてやり切ってほしいです。
ファンの方もきっと他にはいないそんなヤマハのWTB選手のプレーを一番楽しみにしていると思います。


◎ヤマハ発動機ジュビロでのベストゲーム

入団3シーズン目のトップリーグ2013シーズン、盛岡のスタジアムで行われた東芝戦です。
それまでトップ4に勝てるというイメージは全然なかったのですが、東芝に初めて勝って、チームみんなで本当に喜んで、帰りの新幹線のお酒が無くなるくらい飲みました。(笑)今でも一番思い出に残っています。
もちろん、勝ち負けに関わらず、その瞬間、瞬間で思い出に残っている試合は他にもたくさんありますが。

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◎最後に

ヤマハ発動機ジュビロは、私が「ラグビー選手」になれた場所です。
大学を卒業と同時に「これから先ラグビーから得るものってあるのかな」「人として成長できるかな」と思い、一旦区切りをつけ、遠回りをしましたが、この場所に来ることができました。そこには大学の先輩だった矢富さんのように、プレー以外でも面倒くさがらずに、自分と向き合って厳しいことも言ってくれた先輩たちがいて、そのようなチームメイトの存在が大きかったです。本当に感謝しています。
今後は社業と合わせてヤマハ発動機ジュビロで培ったラグビーのスキルやノウハウを、アカデミーなどどのような形になるかわかりませんが、指導者としても活かせる機会があればと思っています。
ファンの皆様、これまで温かいご声援ありがとうございました。本当にたくさんの方に応援をしていただき、いろいろな声をかけてもらいました。自分の出場した試合を見て「気持ちよかったよ!」と言っていただいたり、何故か男性の玄人のファンの方が多かったのですが、プレーに対して本当に的を得たコメントをしてくださったのが本当に嬉しかったです。ヤマハスタジアムも大久保グラウンドもファンの方との距離がものすごく近く、そのような声をいつも身近に感じながら素晴らしい環境でラグビーができました。
私はこれで引退をしますが、こらからもヤマハ発動機ジュビロの応援をよろしくお願いいたします。


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