ラグビーヘッドライン
2019年9月29日(日) 日野選手のフランス研修レポート5
現在、フランスのTop14クラブ、トゥールーズに加入中の日野選手からレポート5が届きました。今回はウォーターラグビー(水上ラグビー?)大会を見学。会場に並ぶ古いラグビーボールを再利用したグッズの出店から様々なアイデアが浮かんだ様子です。お楽しみください。
(画像はウォーターラグビーの様子:日野選手撮影)
<TOP14 第4節 VSラ・ロシェル戦&ウォーターラグビー大会レポート>
第4節の相手はラ・ロシェル。TOP14 の強豪で、ラグビー人気も高い敵地での試合でした。
ラ・ロシェルがあるのはフランス南西部で海に面している港町です。トゥールーズからは車で約4時間。チームはバスで前日入りし、ロシュフォールという近くの街にステイしました。
ホテルの周りはのどかな風景が広がっていていました。フランスはどこに行っても街並みがきれいで散歩したくなります。
パリとはまた違う南仏のゆったりとした雰囲気が気に入っています。
今週はバックアップメンバーだったので出場はしませんでしたが、リッチー(アーノルド選手)が2試合連続で先発出場しました。試合の方は接戦でしたが、レッドカードを受けてしまい、そこから反撃することができず、13対28で負けてしまいました。ラ・ロシェルサポーターの歓声やブーイングは凄まじく、流れが一度相手に傾くと、苦しい時間が続く苦しい試合となりました。
試合の次の日はオフだったのでトゥールーズ市内で行われたウォーターラグビー大会を観に行きました。これは市内を流れるガロンヌ川に小さなラグビーグラウンドを作り、その上で5対5のタッチラグビーを行うというものです。
ポールより後ろは水になっており、トライするときには水にダイブしないといけません。夏ということもありみんな気持ちよさそうにダイブしてお客さんも含めて非常に盛り上がっていました。タッチラグビーということもあり年代、性別関係なく楽しむことができ、観る側も楽しめるイベントなので日本でも実現可能だなと思いました。静岡県西部なら浜名湖、富士五湖なら富士山を背景に行うと面白いのではないかと思いました。東京なら隅田川、お台場あたりで開催できればたくさんの人に来ていただけるイベントになると思います。
このイベントは地元の企業や団体のサポートを受けて実施していました。ヤマハ発動機でも毎年タグラグビー大会を行っていますが、これが「ウォータータグラグビーin浜名湖」になれば、もっと多くの人が参加できるのでは?と思いました。
会場には飲食物やサポート企業のブース、さらにラグビーに係わる団体もブースも並んでいました。その中に使わなくなったラグビーボールを再利用して作った商品を売っている団体がありました。話を聞くと売り上げはアフリカの貧しい子たちへのラグビー支援に使われるそうです。
話を聞いて、日本もアジア地区のラグビー先進国としてアジア各国に対してもっとラグビーの普及活動や支援をやっていかなければいけないと気づかされました。
ヤマハでいえばヤマハラグビーOBの曽我部さんが駐在されているインドに対してサポートするなど、できそうなことはたくさんあると思いますし、トップリーグのラグビー選手会ではANA様との「ノーサイド・プロジェクト」という企画でミャンマーの学校へ訪問を行っており、何かしらの支援をフランスのような形で行えるとアジアラグビー、日本ラグビーがさらに発展すると感じました。
ラグビーが地域と社会に対して、還元できることがたくさんあることをフランスが教えてくれた週となりました。