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ラグビーヘッドライン

2019年8月28日(水) 日野選手のフランス研修レポート①

2019年8月10日、日野選手撮影 

 現在、フランスのTop14クラブ、トゥールーズに加入中の日野選手。今回は現地到着した8月10日から、練習に参加した8月15日、16日までの様子をお伝えします。
(画像:日野選手が撮影した「トゥールーズ対ベジエ」戦)

<8/10>
 成田空港からパリを経由してトゥールーズの空路に到着。現地クラブのスタッフさんが出迎えてくれたが、フランス語のみのお出迎えに、いきなり言葉の壁を感じた。

<8/11>
 ヤマハのチームメイト、リッチー・アーノルドにトゥールーズのクラブハウスで再会。クラブハウスの施設見学などしてもらい、その後、チームのサインプレーやコールを教えてもらった。

<8/12>
 練習参加初日!朝からチームフォトセッションを行う。このためにW杯直前のフランス代表のメンバーも戻ってきていた。街中のキャピトル広場へ移動し撮影。通りすがりの人たちも立ち止まりみんな写真をとっていた。その光景もチームが愛されている証拠でありこの国のラグビー人気を感じる。街の象徴的なスポットでチームフォトを撮るというのは地域密着という点で良いアイデアだと思った。
 
 午後からチームミーティングに参加、言葉は全く分からないが映像で理解を試みる。チーム内の外国人選手たちが私の拙い英語でも理解してくれたり気にかけたりしてくれるので精神的にも助けられた。元オールブラックスでトヨタ自動車でもプレーしたのジェローム・カイノが丁寧な対応をしてくれ、ヤマハでいうモセのような存在。彼のおかげで円滑にチームとコミュニケーションがとれる。

<8/13>
 プレシーズンマッチ「トゥールーズ対ベジエ」を観戦。初めてフランスリーグの試合を生で見る。相手は2部のベジエ、差が開くのかなと思っていたが、結果は24対15の接戦。
 スキルは圧倒的にスタッド・トゥールーザンのほうが高いがコンタクトの局面では時折ベジエが優勢で盛り上がる。観客もプレシーズンマッチにもかかわらず沢山。激しいコンタクトプレーが起きると盛り上がり、トライを取れば、自分が応援しているチームソングを歌う熱狂的な姿が印象的。日本に比べるとコンタクトが激しく、フィジカル強度の高いリーグであることが一目瞭然。あらためて凄いレベルのラグビーにチャレンジするんだなと肌で感じた。

<8/15、8/16>
 チーム練習フル参加の日。
 
 午前はジムセッションに、グラウンドでの練習。フランス語の聞き取りに苦戦するが、ゆっくり言ってくれて助かった。みんな大きく、力があるので、日本にいるときよりも30センチ上にスローイングでは投げている。スクラムではフッカーが組む前に言うコールが3種類ありなかなかうまく発音できずに苦戦。カタカナ表記すると「プミャ」「セゴッ」「バッ」の3コールとなる。
 
 試合形式の練習では、負けず嫌いなのか、トライされそうになるとタッチのはずが、普通にタックルに。急にスイッチが入って練習中のケンカは流血の殴り合いになる。もし、日本でそんなことしたら空気の読めない奴だ!、となりそうだが、その雰囲気は全くない。これがフランスのスタンダードなんだなと感じた。ここで埋もれないようにするには遠慮せずにもっとアピールしないといけないと強く感じた。

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