ラグビーヘッドライン
2016年6月 7日(火) 堀江選手のNZ研修レポートVol.14(6月7日更新)
堀江選手のニュージーランド研修レポートが最終回を迎えました。3ヶ月間、堀江選手のニュージーランド研修を支えてくださった皆様に感謝申し上げます。引き続き、堀江選手へのご声援を何卒宜しくお願い申し上げます。
■堀江選手
「5月28日(土)、いよいよ僕にとっての最終戦となりました。2週連続のホームでの試合で、Wakarewarewaを迎えての一戦でした。相手は自分たちよりも上の順位にいましたが、僅差だったので、この試合に4トライを獲って、ボーナスポイントを獲得して勝てば、グリアートンマリストのトップ8入りが確定する試合でした。
それほどに大事な試合だったのですが、今回もリザーブでした。前半からお互いミスが少ないレベルが高い試合展開となり、得点も取って取られてのシーソーゲーム。
22対20で迎えた後半20分頃、やっと出番が来ました。とにかく得点を与えてはいけない状況でしたのでディフェンスから流れを掴もうとタックルとブレイクダウンで粘り強く守り、相手のミスを誘うことができました。緊迫した展開が20分続きましたが、得点を与えず、守りきって、そのまま試合終了となり、勝利することができました。
ボーナスポイントは獲得できませんでしたが、次週のリーグ最終戦でかなり優位な状況に立つことができました。この試合で僕のグリアートンマリストでの試合は終わってしまいますが、シーズンはまだ続きます。連勝を続けて、上位を目指してほしいと願っています。
さて、今回のレポートが最終回となります。
この3ヶ月間、日本とは違う環境で、国内では味わえない体験をさせてもらいました。練習ではワイワイと楽しい雰囲気が多くて、僕は普段の練習から、試合のような緊張感を持たないと、実戦の試合でもプレーの精度が落ちてしまうタイプなので、最初は戸惑いました。
しかし、いざ試合となると、みんなのスイッチの入り方が凄まじく、オンとオフの切り替えを学びました。また、突然やってきた僕を、クラブの全員が温かく迎えてくれる心の広さに感動しました。ニュージーランドはラグビー王国。日本から来た僕にいきなりナンバーエイトのポジションを与えてくれました。僕もその気持ちに応えようと、全ての試合を全力でプレーしました。少し大げさですが、日本ラグビーの看板を背負っている気持ちがどこかにありました。
僕にとっての最終戦のアフターマッチファンクションでは、グリアートンマリストのメンバーと会うの最後の時間でしたので、スピーチをしました。そこで、サプライズでチームのジャージやボールなどをプレゼントされました。本当に別れがつらく、また必ず戻ってくるぞ、と心に誓いました。
最後の夜、ホストファミリーの家にホストファザーの兄弟やその子供たちなど来てくれて、次の日のタウランガ空港にもホストファミリーと日本人の方々が見送りに来てくれて、本当に別れ惜しかったです。
ベイオブプレンティーで出会った日本人の方々が、毎週応援に来てくれましたことも嬉しいことでした。英語学校では様々な国から来た学生と交流できたことも刺激を受けました。グリアートンマリスト、ベイオブプレンティーのメンバーにコーチスタッフ、本当に多くの人々と出会え、応援いただき、感謝の言葉しかありません。また研修を実現させてくれたヤマハ発動機の皆様にも感謝いたします。有難うございました。このお礼はトップリーグ制覇でお返ししたいと思います。本当に有難うございました。」