2019年度の初戦、新人選手が躍動

　2019年度に入り、新体制としての初の対外試合は東京ガスを磐田市の大久保グラウンドに迎えてのホーム戦となった。強風と強雨という悪天候の中でキックオフの時間を迎えた。

　東京ガスのキックオフで試合が始まる。直後にヤマハが反則。東京ガスはタッチキックで地域を得ると、ラインアウトからFWが押し込み、ヤマハから開始1分40秒で先制点を奪う。

　前半5分、ヤマハはグリーン選手のキックで相手陣に入ると、新人の舟橋選手がラインアウトで見事なキャッチを見せ、岡本選手や土山選手らの若いFWが突進を繰り返し、相手ゴールラインの目前に迫る。最後は練習生のジャスティン選手がトライを決め、5-5と同点に追いつく。

　この得点から落ち着きを取り戻したヤマハは新加入のツイタマ選手の突破や、ノア選手の力強い突進で相手陣でのゲームを続ける。しかし、雨天のためミスが多く、簡単には得点に結びつかない。その後、双方とも1トライをずつ奪う展開となり、10-10の同点で前半を折り返す。

　後半はヤマハのキックオフで試合が再開。後半からスタンドオフに入った清原選手が攻撃のテンポを上げ、ヤマハFWを前に出す。相手陣に攻め込むと、後半4分ラインアウトからFWがモールを組んで押し込み、ゲームキャプテンの名嘉選手がこの日2つ目のトライを決めた。

　このトライで勢いがついたヤマハは和田選手の独走トライが続き、さらに岡本選手の豪快な突進から清原選手のトライが誕生。さらにスクラムハーフの篭島選手が30ｍを走り切るトライを見せ、最後は練習生のジェイダン選手が中央にトライを決め、最終スコアを43-15とし、春の初戦を白星スタートで飾った。

　9年ぶりの監督復帰となった堀川監督は「前半は若いメンバーで挑み、東京ガスの勢いを受ける展開となりましたが、よく耐えたと思います。後半は清原選手などヤマハのスタイルを理解しているメンバーが多く出場し、ヤマハらしい試合ができました。カップ戦が楽しみです」と笑顔を見せた。