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2016-2017トップリーグ 第9節

2016-2017トップリーグ 第9節:コカ・コーラ戦の結果をご報告します。

2016-2017トップリーグ 第9節

10/29(土) 13:00 Kick off 福岡県 レベルファイブスタジアム

コカ・コーラ

VS

ヤマハ発動機ジュビロ

11

前半 6-31

後半 5-19

50
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試合画像
※マン・オブ・ザ・マッチを受賞したサウ選手の突進

「積み重ねて、今がある」高い精度のヤマハスタイルで9連勝

 今季2度目の九州でのトップリーグ公式戦はコカ・コーラと対戦。清宮監督は「ヤマハのラグビースタイルにコカ・コーラのディフェンスは相性が良い」と昨年の経験から警戒心を高めて挑む第9節となった。

 穏やかな秋らしい気候の中、福岡のレベルファイブスタジアムにてコカ・コーラのキックオフで試合が始まる。日本代表入りしたヘル選手が豪快な突進を見せ、開始直後から相手陣に攻め込む。6分にラインアウトからモールを組んで押し込み、日野選手がトライ。ファンデンヒーファー選手のゴールも決まり、7-0と先制する。11分には先発入りしたサウ選手の突破から、大田尾選手がスペースを作り、伊東選手がゲイン。最後はクリシュナン選手が右コーナーに飛び込みトライ。12-0とリードを広げる。

 コーラは16分にヤマハの反則からペナルティーゴール(以下、PG)を決めて12-3とし、確実に点を重ねる姿勢を見せる。しかし、センターのタヒトゥア選手が激しいアタックを見せ、一気に相手陣に攻め込むと、最後はヘル選手がゴールポスト直下にトライ。19-3とする。

 28分、コーラは早い展開から反撃。ヤマハの反則を誘うとコーラは福田選手がPGを成功させ、19-6とする。コーラに流れが傾くかと思われたが、ラックなど密集の場面でヤマハ選手たちの激しいディフェンスが炸裂。相手ボールを奪い返すシーンが増えていく。

 34分にタヒトゥア選手が相手陣にボールを運ぶと、再び大田尾選手がスペースを作り出し、サウ選手が勢いよく左隅にトライ。さらに38分にはヤマハFWがラインアウトからモールを組んで押し込み、認定トライ。31-6で前半を終える。

 後半、ヤマハのキックオフで試合が再開される。ヤマハは風上となるが、福岡の地元開催で意地を見せるコカ・コーラがキックを有効に使い、ヤマハ陣に攻め込む。

 苦しい時間帯に流れを呼び戻したのはスクラム。ヤマハボールのスクラムを押しこんで相手ディフェンスを下げると、11分に連続攻撃から最後はヘル選手がこの日2つ目のトライをゴールポスト正面で決めた。ファンデンヒーファー選手は今季通算100得点となるコンバージョンゴールを成功させ、38-6とリードを揺ぎないものとする。

 このリードからヤマハは大幅にメンバーを入替える。ファンデンヒーファー選手からフルバックのポジションに新人の清原選手、トップリーグ通算149試合目となる山村選手らをピッチに送り込む。一方、コーラのベンチも動く。リオ五輪で活躍した副島・亀里ララボウラティアナラ選手(以下、副島選手)がピッチに登場する。

 21分、ヤマハのキックしたボールを副島選手が長い手を活かしてチャージ。そのボールを受けて、副島選手が左隅に飛び込みトライ。38-11とコーラが追加点を奪う。このトライで勢いがついたコーラは早い攻撃のリズムを作り出し、再び副島選手がヤマハインゴールに飛び込む。しかし、ラストパスがスローフォワード(前にボールを投げた)と判定され、幻のトライに。

 コーラの反撃が続く中、33分にヤマハはボールを奪い返すと、大戸選手や伊東選手らが確実に前に出て、最後はサウ選手が圧巻の個人技を見せて右中間にトライを決める。43-11とし、勝利を確実にする。

 試合終了間際にラインアウトから展開し、堀江選手が突破。続いてタヒトゥア選手が大きく前進し、最後は途中出場のピウタウ選手が中央を駆け抜けてトライ。大田尾選手のゴールも決まり、50-11で開幕からの連勝を9に伸ばした。

 日野選手はチーム内最多の7トライ目をマーク、ファンデンヒーファー選手は今季通算100得点を達成し、入団13年目の大田尾選手と山村選手はトップリーグ通算出場回数を149として150試合に王手、同じく13年目の仲谷選手は35歳にして初の日本代表入りを決めるなど、話題の多い第9節となった。

 試合後、開幕から9連勝の要因を尋ねられた清宮監督は「よく、昨年から何が変わったのかと質問を受けますが、毎年積み重ねて、今がある。積み上げてきたものや経験、そうしたものを毎年活かして、一段一段の階段を上っています。ここまで来るのには時間が必要で、一年で変わるような簡単なことではないのです」と9節までを総括した。

試合後インタビュー

清宮監督

「昨シーズンのコカ・コーラ戦では後半に苦戦しました。その試合を参考に、今日の試合はプレーの精度など、自分たちのハードルを上げて練習を行いました。その結果、合計8トライを奪うことができ、大変嬉しく思います。この試合の前に、日本代表選手の発表があり、ヤマハからは7名の選手が選ばれました。また、ピウタウ選手がトンガ代表のキャプテンに任命され、メンバーの多くが良い精神状態で今日の試合を迎えられたことも、チームにとっては良いことでした。開幕から連勝し、代表に選ばれたメンバーたちを気持ち良く送り出すことができした。三村主将をはじめ、代表に選ばれた選手たちにとってタフな11月になると思いますが、代表でもしっかりと自分の責任を果たしてきてほしいと願っています。」

三村主将

「まずは開幕から9連勝できたことを嬉しく思います。今日の試合では、気持ちがフワッとしてしまう時間がなく、80分間、集中した良いゲームができました。11月はウィンドマンス(国際試合の月)になりますが、ヤマハとしては今まで積み上げてきたものをさらに積み上げて、12月のトップリーグ再開に備えたいと思います。」

試合詳細・メンバー

コカ・コーラ   ヤマハ発動機ジュビロ
前半 後半 内訳 前半 後半
0 1 T 5 3
0 0 G 3 2
2 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
6 5 31 19
11 合計 50
コカ・コーラ
1 田中智広
2 有田隆平
3 徳重元気
4 マージミー
5 サム・ワイクス
6 桑水流裕策
(7) 山下昂大
8 豊田将万
9 江頭翔太
10 福田哲也
11 猿楽直希
12 ティモシー・ラファエレ
13 ウィリアム・トゥポウ
14 石垣航平
15 川口皓平
16 町野泰司
17 山下大輔
18 平原大敬
19 木下修一
20 ソロモン・キング
21 香月武
22 築城昌拓
23 副島・亀里ララボウラティアナラ
交替・入替
種類 時間 背番号
入替 前半8分 13→22
入替 後半0分 8→20
入替 後半0分 9→21
入替 後半13分 1→17
入替 後半13分 3→18
入替 後半21分 22→23
入替 後半21分 4→19
入替 後半31分 2→16
ヤマハ発動機ジュビロ
1 仲谷聖史
2 日野剛志
3 伊藤平一郎
4 大戸裕矢
5 デューク・クリシュナン
6 ヘルウヴェ
(7) 三村勇飛丸
8 堀江恭佑
9 池町信哉
10 大田尾竜彦
11 中園真司
12 ヴィリアミ・タヒトゥア
13 マレ・サウ
14 伊東力
15 ゲラード・ファンデンヒーファー
16 加藤圭太
17 山本幸輝
18 山村亮
19 八木下惠介
20 山路和希
21 篭島優輝
22 清原祥
23 シアレ・ピウタウ
交替・入替
種類 時間 背番号
入替 後半0分 1→17
入替 後半18分 7→20
入替 後半18分 11→23
入替 後半18分 15→22
入替 後半21分 2→16
入替 後半21分 3→18
入替 後半24分 9→21
入替 後半29分 6→19

得点経過

前半 チーム 選手 種類 得点
7分 ヤマハ発動機 (2)日野剛志 T 0-5
8分 ヤマハ発動機 (15)ゲラード・ファンデンヒーファー G 0-7
12分 ヤマハ発動機 (5)デューク・クリシュナン T 0-12
14分 ヤマハ発動機 (15)ゲラード・ファンデンヒーファー Gx 0-12
16分 コカ・コーラ (10)福田哲也 PG 3-12
26分 ヤマハ発動機 (6)ヘルウヴェ T 3-17
27分 ヤマハ発動機 (15)ゲラード・ファンデンヒーファー G 3-19
30分 コカ・コーラ (10)福田哲也 PG 6-19
35分 ヤマハ発動機 (13)マレ・サウ T 6-24
37分 ヤマハ発動機 (15).ゲラード・ファンデンヒーファー Gx 6-24
39分 ヤマハ発動機 認定トライ T 6-29
40分 ヤマハ発動機 (15)ゲラード・ファンデンヒーファー G 6-31
後半 チーム 選手 種類 得点
12分 ヤマハ発動機 (6)ヘルウヴェ T 6-36
12分 ヤマハ発動機 (15)ゲラード・ファンデンヒーファー G 6-38
22分 コカ・コーラ (23)副島・亀里ララボウラティアナラ T 11-38
23分 コカ・コーラ (10)福田哲也 Gx 11-38
34分 ヤマハ発動機 (13)マレ・サウ T 11-43
35分 ヤマハ発動機 (10)大田尾竜彦 Gx 11-43
40分 ヤマハ発動機 (23)シアレ・ピウタウ T 11-48
41分 ヤマハ発動機 (10)大田尾竜彦 G 11-50
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