順位決定トーナメントLIXIL CUP2016 第2戦

後半の立ち上がりに失点、2年連続の決勝進出ならず

　快晴の大阪。この日も多くの来場者が花園ラグビー場に集まり、トップリーグ準決勝にふさわしい雰囲気の中、ヤマハ大田尾選手のキックオフで試合が始まる。開始早々に伊東選手の快走から相手陣に入り、アタックを続ける。
　
　しかし、先制したのは東芝。6分に東芝が細かくボールをつなぎ、一気にヤマハ陣に攻め入ると、元ＮＺ代表のカフイ選手が大きな身長を生かしてトライを決める。

　11分、ヤマハは連続攻撃から伊東選手が相手ディフェンス網を突破し、ライン際へ大きな山なりのパスを放つ。外に待ち構えていたハビリ選手が左隅にトライを決め、同点とする。左隅の難しい角度と長い距離の位置から五郎丸選手がしっかりとゴールを決めて7-5と勝ち越す。

　このリードを広げるべく、大田尾選手がドロップゴールを狙うが、失敗。逆に18分に東芝のステイン選手にペナルティーゴールを決められ、7-8と東芝が逆転する。

　ヤマハは20分、五郎丸選手がペナルティーゴールを決めて、10-8と再びリードを奪い返す。しかし東芝も25分に自陣からボールをつなぎ、増田選手がトライ。10-15となる。

　前半30分、この日最初のスクラムの場面を迎える。スクラムで相手の反則を誘い、ヤマハはラインアウトに持ち込み、バックスに展開。五郎丸選手がキックで転がしたボールを伊東選手が押さえてトライ。五郎丸選手が今度は右隅からのゴールを決めて、17-15と逆転する。

　しかし直後のキックオフからヤマハは東芝にトライを許し、前半を17-20で折り返す。

　後半、立ち上がりから東芝が猛攻。2分にカフイ選手がトライを決めると、続けて７分にもカフイ選手の突進を止められず、トライを許し、17-34と大きくリードを奪われる。

　ヤマハは相手陣でのゲームを続けるが決定的なチャンスを作り出せず、時間が過ぎていく。34分に途中出場のピウタウ選手が左コーナーに飛びこみトライを奪うが、時間切れ。22-34で試合終了の笛が鳴り、ヤマハの決勝進出はならず、同時に日本選手権連覇への道も断たれる結果となった。

※真っ向勝負を挑むヤマハＦＷ選手たち