2011春季練習試合 第5戦

終了間際にスクラムトライで逆転勝利

　梅雨らしい小雨と蒸し暑い気温の中、近鉄花園ラグビー場第２グラウンドにて午後１時に近鉄のキックオフでゲームは開始。

　近鉄に１トライ奪われた後、ヤマハはトーマス選手の突進などにより近鉄陣内でゲームを展開。前半18分にラインアウトのこぼれ球をトゥイアリイ選手が拾い、強引にトライに持ち込む。

　26分にラインアウトからのボールを奪った近鉄がグラウンドを広く使い、田中選手がトライ。高選手のゴールも決まり、5-14に。

　続けて29分、近鉄のスタンドオフ重光選手にヤマハディフェンスが引きつけられたところを、元オールブラックスのギア選手が走りこみ、一瞬の隙を突いてトライ。ゴールも決まり、5-21と近鉄がリードを広げる。

　FWでプレッシャーをかけつづけるヤマハは、再び近鉄ゴール前に迫る。ヤマハボールのラインアウトをモールで押し込み、トライを狙う。近鉄の反則が3回繰り返されたところで、認定トライの笛。大田尾選手のゴールも成功し、12-21で前半を終える。

　後半、ヤマハはフロントローを前田選手、名嘉選手、田村選手に、ロックにはフォラウ選手がデビュー。立ち上がりからヤマハFWがボールを支配し、15分にゴール前の攻防からトゥイアリイ選手がトライ。大田尾選手のゴールも成功し、17-21と反撃に出る。

　19分にはペナルティーから早く仕掛け、フォラウ選手が突進。小池選手が素早くBKにボールを渡し、最後は田中選手が快足を活かして中央にトライ。大田尾選手のゴールも決まり、24-21と、この日初めて近鉄からリードを奪う。

　残り15分で池町選手と宮澤選手のフレッシュなハーフ団が登場。リズムよくゲームを作るが、33分にまたしてもギア選手に技ありのトライを奪われ、24-26と再び近鉄がリードを奪い返す。

　終了間際の38分、FWで近鉄ゴール前に迫るヤマハは、近鉄ゴールにラッシュ。ゴール前のスクラムを押し込み逆転に成功。途中からフルバックとして出場した屋宜ベンジャミン選手がゴールを決めて33-26とし、勝利を手に入れた。

（写真は、攻守に渡り活躍したセンターのサウ選手）