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2003-2004年度 トップリーグ 第10節

2003-2004年度 トップリーグ 第10節:福岡サニックスブルース戦の結果をご報告します。

2003-2004年度 トップリーグ 第10節

1/17(土) 13:00

ヤマハスタジアム

ヤマハ発動機ジュビロ 50

前半 22-0
後半 28-7

7福岡サニックスブルース

試合レポート

第11節、それぞれの仕事、小さな前進、スタジアムには笑顔が似合う!!

1月17日(土)ホームヤマハスタジアムにとっては最終戦となる、トップリーグ第11節サニックスとの試合が行われた。この日雨の予報は外れ珍しく雪の激しく降る朝を迎えた磐田、心配こそされたが13時のキックオフにはすっかり止み、コンディションは上々、前節セコム戦、課題の残る白星に対し「DO YOUR JOB!」自分の仕事をしっかりする、その意味がどういうことなのか・・・・。
 サニックスのキックオフで試合が開始した。ヤマハは落ち着いたディフェンスでチャンスがくるのを窺った。9分、敵陣ゴール前でペナルティゴールのチャンスを得て幸先よく先制。「敵陣で敵陣で」を確実に実行し自分達のペースでゲームをコントロールしていた。「そろそろ追加点が」と17分、FB四宮が自陣10m付近でクイックスローを見せた。ボールは瞬く間に左へ展開、この日も先発出場のWTBデラサウへと渡った。「ボールをもらうとトライを狙う」やはりその言葉に偽りはない。その瞬間からもう彼に触れる者などいないのだ。相手ディフェンスを交わし、みるみるゴール前まで迫った、そうスパイクが脱げようともそのランニングに迷いはなくこの日も魅せた60m独走トライ。
 ヤマハに強い風を吹き込んだ。その後、襲い掛かるサニックスに対しディフェンスは一切の隙を見せず、27分には個人技の次はセットプレーと、ラインアウトからLO中野がラックの起点となり素早く左へ展開。ボールを手にしたWTB西村は豪快にディフェンスをひとり、ふたりと突き飛ばして力とスピードのトライを決めた。アタックが勢いにのればディフェンスも完成度を増す。31分、自陣でFL木曽がターンオーバー、チャンスを掴むと左へと展開、またしてもこの男デラサウに渡り追加点。スコアは22-0。サニックスにゴールを割らすことなく前半を終えた。
 後半、怪我で戦列を離れていたソトゥトゥが登場。久々かと思いきや、すぐ様ビッグゲインを披露、攻守ともに激しいプレイで完全復活をアピールした。そして12分、敵陣22mスクラムから、そのCTBソトゥトゥがステップで30mを力走。さらにパスを受けた、またしてもデラサウが2試合連続となる3本目のトライをゴール真下に決めた。16分にサニックスにトライを許すものの、自分の仕事をさぼる者など誰もいない。20分、相手ボールスクラムをFL木曽がターンオーバー、BKが華麗なトライを重ねれば、FWだって力のトライをと、モールからHO中林が気迫のトライ。その後ヤマハは、リザーブメンバーを導入。CTB中垣、SH田井中、NO.8ドビベラタ、FL本間、PR河田らが、待ち望んでいたチャンスで最高のパフォーマンスを発揮。さらにヤマハに追い風を吹き込んだ。36分にも自陣ゴール前でターンオーバー、FW・BK全員でボールを繋ぐ、そしてCTBソトウトゥが蹴りこみFB四宮が50m独走トライ。さらに途切れない集中力はロスタイムにも持続、四宮が巧みなステップでこの日2トライ目をあげた。トライ数、今季最多7をあげホーム3連勝、50-7でノーサイドとなった 。
 ホーム最終戦、この日ヤマハは決めていた。この場所で決して負けないことを証明し、今日こそ心から笑うということを。ノーサイドの瞬間、笑顔があった。間違いなく本当の笑顔だ。トップリーグも序盤戦、「トライが取れない」そんな頃があった。「ヤマハはいつもロースコアで・・・」「ポイントが稼げない・・・」そんなイメージを周囲に与え、そして自分達にも不安な日々があった。それぞれ頭ではわかっていても足踏みをしていた日々。だがもうそんなチームだなんて言わせない。「何処からでもトライがとれるチーム」今日の試合がそのことを証明した。 失点を減らすこと、得点をあげること、ミスを減らすこと、チームの課題を克服し勝つためにそれぞれが、それぞれの仕事をするということは、すなわち仲間の仕事もするということだ。グラウンドで、スタンドで、ベンチで、スタジアムでそれぞれが自分に与えられた素晴らしい仕事をしたときだけひとつのトライを生むという仕事に繋がる。そんなに速くはないけれど、そんなに大きな歩幅ではないけれど、ヤマハは確実に前進している。最終節を迎える前にそのことが分かった。次節、トップリーグの総決算、その先に繋がるヤマハのラグビーを全員で目指す。


久保選手のコメント
今日の試合、ホーム最終戦ということ、またセコム戦での勝利に対し誰もが納得していなかったこともあり、どうしてもヤマハらしい勝利がほしい試合でした。先週に比べると、セットプレーも安定し、ミスも減り、FW、BKそれぞれ持ち味を存分に発揮しトライに結びつけることができました。さらに自陣ゴール前でのサニックスアタックに対しても、最後まで集中力が途切れることのないディフェンスができました。
最終節クボタ戦では、やはりトップリーグを締めくくる意味でも、最高の試合をして勝ちたいと思います。ヤマハスタジアムでの試合は終わりましたが、これからもひとりでも多くの方々が、ヤマハのラグビーを応援したいという気持ちになるような試合をしていきたいと思います。皆様の熱いご声援どうぞよろしくお願いします。

試合詳細、メンバー

ヤマハ発動機ジュビロ
1 高木 重保
2 中林 正一
3 中越 将通
4 中野 大介
5 勝又 貴光
6 久保 晃一
7 木曽 一
8 澤田 昇
9 村田 亙
10 堀川 隆延
11 ヴィリモニ・デラサウ
12 タンバイ・マットソン
13 今利 貞政
14 西村 弥
15 四宮 洋平
交替・入替
種類 時間 背番号
交代 後半0分 12→22 ワイサキ・ソトゥトゥ
交代 後半17分 13→21 中垣 祐介
交代 後半30分 8→18 アリフェレディ・ドビベラタ
交代 後半30分 11→20 田井中亮範
交代 後半36分 3→17 河田 圭祐
交代 後半36分 4→19本間 俊治
交代 後半36分 11→22 辻井 厚之
前半
3 トライ 0
2 ゴール 0
1 ペナルティG 0
0 ドロップG 0
22 合計 0
後半
4 トライ 1
4 ゴール 1
0 ペナルティG 0
0 ドロップG 0
28 合計 7
50 合計 7
福岡サニックスブルース
1 石田 大輔
2 松園 正隆
3 上田 栄太
4 遠藤  哲
5 立花  亮
6 大庭 正裕
7 森  拓郎
8 ディオン・ミュア
9 末長 弘治
10 上田   豊
11 堀田 雄三
12 本田 裕司
13 ルーベン・パーキンソン
14 乾  武志
15 古賀 龍二
交替・入替
種類 時間 背番号
負傷交代 後半8分 12→20 吉田 義人 
負傷交代 後半11分 7→22 井上 潤 
交代 後半22分 2→16 加古川 雅嗣
交代 後半22分 4→18佐藤 重明
交代 後半22分 8→19 ハレ・マキリ
出血時一時交代 後半28分 20→21 西田 登喜
出血時一時交代 後半32分 21→20 吉田 義人
交代 後半35分 10→21 西田 登喜

得点経過

前半 チーム 選手 種類 得点
ヤマハ-福岡サニックスブルース
前半9分 ヤマハ 敵陣ゴール前5m中央から[10]PG成功 PG 3-0
前半17分 ヤマハ 自陣10mライン付近右サイドのクイックスローから[15]-[12]-[13]-[11]と左に展開し[11]が右中間にトライ T 8-0
ヤマハ [10]G成功 G 10-0
前半27分 ヤマハ 敵陣22mライン付近のラインアウトからピールオフ[4]がラック左に展開し[10]-[12]-[14]とつなぎ[14]が左中間にトライ T 15-0
ヤマハ [10]G不成功 Gx 15-0
前半31分 ヤマハ 自陣22mライン付近中央のタックルでターンオーバーから左に展開し[12]-[15]-[11]とつなぎ[11]がゴール真下にトライ T 20-0
ヤマハ [10]G成功 G 22-0
後半 チーム 選手 種類 得点
ヤマハ-福岡サニックスブルース
後半12分 ヤマハ 敵陣22mライン付近中央のスクラムから左に展開し[22]がステップで30m独走[11]にわたり[11]がゴール真下にトライ T 27-0
ヤマハ [10]G成功 G 29-0
後半16分 サニックス 敵陣ゴール前5m左中間のラックからFWの連続攻撃の後、右に展開し[11]がゴールポスト右にトライ T 29-5
サニックス [10]G成功 G 29-7
後半20分 ヤマハ 敵陣22mライン付近左中間のスクラムから左に展開しモールで押し込み [2]がトライ T 34-7
ヤマハ [10]G成功 G 36-7
後半36分 ヤマハ 自陣ゴール前10m左中間のタックルからターンオーバーし[22]が蹴り込み[15]が拾い50m独走しゴール真下にトライ T 41-7
ヤマハ [10]G成功 G 43-7
後半44分 ヤマハ 敵陣22mライン付近左中間のラックから[9]-[21]-[15]とつなぎ[15]がステップで一人かわしゴールポスト右にトライ T 48-7
ヤマハ [10]G成功 G 50-7
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