磐田市副市長とともに被災地域を訪問
6月5日(日)、ヤマハ発動機ジュビロは、釜石シーウェイブスとの復興祈願マッチに出場しました。
磐田市副市長とともに被災地域を訪問
大槌町漁協の組合長に電動アシスト自転車
のキーを手渡す磐田市副市長
震災後初のラグビーとして2011年6月5日、岩手県・釜石市陸上競技場(松倉グラウンド)で開かれた釜石シーウェイブスとの復興祈願マッチに出場したヤマハ発動機ジュビロの選手・スタッフ一同は、試合に先立ち、このたびの地震・津波で甚大な被害を受けた釜石市及び大槌町の沿岸地域に、磐田市の鈴木裕副市長とともに訪問しました。
清宮監督は今回の遠征について、「これまでもチームとして(募金活動など)被災地に対する支援活動を行ってきたが、選手一人ひとりが実際に現地に足を運び、その惨状を自分の目で見て、あらためてこの災害や支援について考えてほしかった」と、その意図を語ります。
今回の訪問で磐田市は釜石市、大槌町、山田町に、電動アシスト自転車「ヤマハPAS」合計30台の寄贈し、ヤマハ発動機ジュビロの選手・スタッフ一同は、大槌町漁業協同組合の仮設事務所や、釜石市漁連と釜石地区3漁協が仮事務所として使用するJR釜石駅などでの贈呈に立会いしました。
「使い方をご説明しなさい」と清宮監督から指名を受けた境川選手は苦笑い
「復興に向けてぜひ頑張ってください」。五郎丸選手も組合長とがっちり握手
「頑張ろう釜石」のプラカードを
掲げながら声援をおくる市民の皆さん
一方、試合が行われた松倉グラウンドには、釜石シーウェイブスの試合を待ちわびた1500人ものラグビーファンが来場。会場のいたるところにボランティアのテントが立ち並び、1000食もの牛丼やビーフサンドなどが来場者に振舞われました。
「とにかく釜石でラグビーを観られることが本当に嬉しい。長く応援しているが、これほどラグビーが楽しみだったことはない」。「市民もチームもたいへんな思いをしているが、今日はトップリーグのヤマハを相手に復興魂を見せてほしい」。キックオフ前の観客席からはそんな声が聞こえてきました。
磐田市副市長から釜石市副市長へ
電動アシスト自転車の目録を贈呈
既報のとおり、試合はトップリーグの意地を見せたヤマハが76-5で圧勝しましたが、それでも応援席からは「ありがとう、ヤマハ!」と声をかけていただき、また釜石シーウェイブスの佐伯キャプテンからも、「こうした時期に、釜石まで来てくれたヤマハの選手たちにラグビー仲間としての絆を感じた。大敗してしまったが、今日のヤマハのラグビーは我われの目標とするところ。この素晴らしい経験をシーズンにつなげていきたい」と感謝の言葉をいただきました。
「この経験を今後の支援につなげよう」
と呼びかけたキャプテンの串田選手
この遠征を終えて、串田キャプテンにあらためて感想をたずねてみました。
「津波の被害の深刻さを自分の目で見て、正直なところ声が出ませんでした。復旧・復興までの道のりはかなり長くなるでしょうが、その中でチームや個人として何ができるのか、じっくり考えてみようと思います。ただ、試合を観に来てくださった皆さんには笑顔が浮かんでいました。それがとても嬉しかったし、印象に残っています」
この貴重な遠征を実現させてくださった釜石シーウェイブRFCの皆様、釜石市をはじめとする自治体の皆様、そして市民やラグビーファンの皆様、本当にありがとうございました。
がんばろう、釜石!
釜石シーウェイブスの応援席から「サンキュー!ヤマハ!」とエールをいただいた
遠征の様子を動画にまとめました。右の画像をクリックしてご覧ください。