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Vol.4:岡野宏典さん

「矢富笑店」の2010年度バージョンです。2010年も矢富選手の軽快でいて、核心を鋭く突くトークをお楽しみください。

続・矢富笑店 Vol.4:岡野宏典さん

岡野 宏典 おかの ひろのり

1981年静岡県浜松市出身
2007年、シングル「レモネード」でメジャー・デビュー。 テレビ番組「奇跡体験! アンビリバボー」のエンディングテーマに抜擢され、一躍注目される。セカンド・シングル「フォトグラフ」は駿台予備学校2008春CMソングに起用。「世界で誰より愛してる」は昼のテレビドラマ「キッパリ!!」の主題歌としてオンエアされる等、ドラマ、映画、CMなどに楽曲を提供し、多方面で活躍中。ライブパフォーマンスでも評価が高いシンガーソングライター。

岡野さんを知る

矢富 ● 今日は時間を作ってもらい、有難うございます

岡野 ● こちらこそ、有難うございます。

矢富 ● ちょっと岡野さんについて調べてきました。自分は岡野さんのことは、自分の結婚式に来て頂いて歌ってもらったりしたんで知ってるんですけど、改めて読者の皆様にご紹介したいと思います。実は調べている中で気になったことがあったんですよ。岡野さんは作詞、作曲もしますよね? 作詞、作曲に表記されている名前が本名(岡野宏範)なんですよね?

岡野 ● 本名です。

矢富 ● なんで変えたんですか?

岡野 ● ただ単純に、パソコンで漢字の変換が出来ないと言われて、簡単なやつにしようみたいな感じですね。

矢富 ● それってどうなんですか? いいもんなんすか? やっぱり名前変えるのに抵抗あるんですかね?

岡野 ● 僕は抵抗ありましたね。ちょっとディレクターさんと喧嘩気味になって(笑)。

矢富 ● おぉ、岡野さんが喧嘩(笑)。でも、嫌ですよね。

アーティスト名 岡野“宏典”の由来を暴露!


矢富 ●
話がそれましたが、小学生の時にヴァイオリンを始め、高校、大学を卒業し、浜松での路上ライブをきっかけにディレクターにスカウトされ2006年に上京して本格的に活動を開始すると。ちなみにこれは、他のサイトでのインタビューなんですけど、どんな歌手になりたいか? という質問に対して、岡野さんが『歌い継がれて、世に残るような良い作品を作れるアーティストであり、ライブでもそうした楽曲をしっかり歌で届けられるようなアーティストになっていきたいなあと思います。この想いはデビュー当時から変わりませんね』と書いてあったんですけど、今も変わらないですか?

岡野 ● 変わらないですね。

矢富 ● これも個人的に聞きたかったことなんですけどね。すみません(笑)。結局読者のためっていいながら自分の聞きたいこと聞いてしまいますね(笑)。

歌手を目指した理由

矢富 ● なんで歌手を目指したのか聞きたいなぁと思うんですけど。なんでですか?

岡野 ● 漠然と音楽が好きで、それに携わる仕事がしたいなと。それが仕事になったら理想だと思っていたときに、教師って仕事にも興味がありまして、とりあえずそういう関係の大学に行ってみようと。ちょっと軽はずみだった気もするんですけど(笑)。

矢富 ● 軽はずみ(笑)。

岡野 ● 実際教育の現場に行くと先生って凄い大変だと思いまして。その中で音楽をやっていくということが自分の中で思い描いている音楽への関わり方とちょっと違うと思って、そこで自分の意思というのか、自分が音楽とどう関わりたいかっていうのがわかって、そこから曲作りを始めました。

矢富 ● そこから曲作り始めたんですね。もっと小さい時からと思ってました。それで浜松で路上ライブですよね。すごくありきたりな質問なんですけど、路上ライブって恥ずかしくないんですか?

岡野 ● 恥ずかしいですね。恥ずかしいので、僕は人が集まってくるとやめてました。なんか自己完結してる世界だったんで外で歌っていても。

矢富 ● なるほど! 自己完結の世界かぁ。その時は人にどうこうじゃなくて、歌が好きやから歌ってるんですね。なんかホンマに歌が好きなんですね。

スカウト秘話

レコード会社から声をかけられた時は
半信半疑だったと語る岡野さん

矢富 ● 路上ライブをしていてスカウトされたんですよね? 嬉しかったですか?

岡野 ● いやー、そういう話事態も聞いていなかったので、そもそも東京に行って音楽活動を本格的にしようとしていたので、浜松にいて現実にスカウトされるとは思っていませんでしたし、何かおかしいなと。しかも当時、声をかけてくださったディレクターさんも、風貌がちょっと普通じゃないといういか、怪しげで(笑)。ただ、レコード会社の名刺を頂いて、その会社が(名刺を頂いた中で)初めて自分が知っている有名な会社だったので、半信半疑でしたけど、連絡して自分の音源を送ったりしましたね。

矢富 ● 凄いですねスカウト。なんか歌手の方にこんな言い方はアカンかもしれませんけど、歌うまいですもんね(笑)。いつ東京に上京したんですか?

岡野 ● 1年間は準備期間が欲しかったというのもあり、声をかけてもらって1年後に上京しました。

矢富 ● スカウトされて、直ぐに東京行かんと準備するってところがちゃいますね(笑)。それにしてもスカウトされるってカッコいいですね。なんか実力が認められたみたいな感じで。

岡野 ● ラッキーですね。ただ、後から思うとそういった運みたいなものをたぐり寄せていた感じだったかなと。自分の意思がけっこうはっきりとしていたので。

矢富 ● 僕もけっこう運みたいなものがあったかもですね。高校も大学も強くなったときに入学できたし、本当にいい思いをさせてもらいましたし。運はあるほうかもですね。

岡野 ● でも、どっか確信みたいなものないですか?自分を信じているから。

矢富 ● ありますね。なんかちっちゃい時から、親とか友達に俺はこうなるって言い続けてきて、その通りに進んだりしましたからね。信じていれば願いが叶う方向に行くんですね。

尊敬・影響された人は?

信じた道を進んできたという矢富選手

矢富 ● 尊敬している人や、影響うけた人はいますか?

岡野 ● 尊敬、影響をうけた人はたくさんいると思います。ただ、いまは影響されたものって自分が聞いてきた音楽とか、さっきも車でちょっと聴いてきたんですけど、昔の自分が聴いてたMDがあって、そういうの聴くとなんか、その頃の音楽って自分の原点っていうか、いまでも凄くいいなって思うし、曲の持っていき方とかフレーズの作り方とか似たニオイのするところがあるなって思ったり。やっぱり影響されてるんだって最近特に思います。

岡野 ● 自分に影響を与えてくれた歌を作った元の人達がまだまだ現役で活躍していて、その同じ世界で自分が音楽活動を行なっている、同じフィールドの中で音楽できている、そういった事実が大きいですね。

矢富 ● 確かにそれはそうですね。自分が聴いていた歌を歌っている人が現実にいるんですもんね。その点は僕と違いますね。僕の場合は、小さい頃に憧れていた選手は、自分が大きくなると引退していることがほとんどなんですよね。だからその影響された人がまだ現役としているのは、全くちゃいますね。すごくいいですね。その人と勝負もできますもんね。

岡野 ● そうですね。尊敬や憧れとかがより強くなりますし、目標にもなりますね。

岡野さんにとっての音楽とは

テレビがないという岡野さんの生活に
驚く矢富選手

矢富 ● 岡野さんにとって音楽は仕事なんで、質問するのもおかしいいですが、音楽はどんな存在ですか?

岡野 ● 水とか、空気とか・・・水の方がいいかな。今、家にテレビがないんですけど、常に朝起きたらラジオつけたりとか…。

矢富 ● えっ?えっ? テレビないんですか(笑)?

岡野 ● ないんですよ(笑)

矢富 ● なんでないんですか!?

岡野 ● 上京するときに持っていかなかったんですよ。

矢富 ● すごっ! じゃあもうテレビない生活になれちゃって、ラジオに?

岡野 ● そうですね。もう四六時中どこにいても音がないと嫌な人間になっちゃいましたね

矢富 ● じゃあ常に音楽っていうか、音を聴いている状態ってことですよね?

岡野 ● そうですね。なにをやっていてもそうですね。基本的に、家のなかでは常に音楽が流れている状態です。

矢富 ● なんかもう凄いですね(笑)。聴いた音楽の回数とか大変な数になりますよね?

岡野 ● ハンパないっすね。僕は昔から1曲リピートっていうのが癖らしくて。

矢富 ● 1曲リピートって(笑)。ずっと一緒の聴いてるんですか?

岡野さんの「フォトグラフ」という曲が
好きだという矢富選手

岡野 ● 昔、KANさんの『愛は勝つ』を、車の中で家族もいたんですけど、1本のテープの中にそれだけダビングしたんですよ。家族旅行中にずっとかけ続けていたら、いい加減兄貴がやめろと(笑)。

矢富 ● 家族全員で歌えるくらいに覚えて(笑)。それにしても1曲リピートおもろいです。あれですね、話を聞いていて、音楽は生活の一部っていうか、ないと生きていけないぐらいのものですよね?

岡野 ● そうですね。音楽は水を飲むのと一緒のような感じですね。生活において必要不可欠です。

矢富 ● なるほど。それぐらいの情熱がないと、あんな素晴らしい曲は出来ませんってことですね。

思い入れがある曲は?

矢富 ● なんか、今まで曲を作ったりした中で、思い入れがある曲ってありますか?

岡野 ● それぞれ自分の子供みたいなものなんで。みんな思い入れがあるっていうか…。

矢富 ● いいっすね。めっちゃ多いっすね子供。子沢山で(笑)

岡野 ● なんかこう、難産だったものも凄く印象的ですけど、つるっとでちゃったっていうのも、それはそれで自分のものじゃないような感覚もありつつ、まあどれもそういう意味では印象的っていうか、思い入れはありますね。

矢富 ● なるほど。出産に例えるとこるが面白いですね。僕は岡野さんの曲で『フォトグラフ』が印象的っていうか好きです。なんか岡野さんの子供に告白したみたいな感じですね(笑)。

岡野 ● ありがとうございます(笑)

矢富 ● 自分の結婚式でもかけさせてもらったんですけど、今でも車で聴いたりしてますし、試合前でも聴いたりしてますからね。

岡野 ● 恐れ多いですけど、自分の曲が矢富さんの記憶の1曲になってくれていると思うと、本当に嬉しいです。

歌とラグビーの共通点を探そう

矢富 ● 歌とラグビーの共通点を探してみようと思うんですけど、とりあえず、自分なりに考えてみたんですけど、人に感動とかを与えられるのは一緒かなと。影響力っていうか、歌手は個人でも感動を与えられるのにたいして、ラグビーはチームプレーなんで15人が良いラグビーしないと感動や夢を与えるのは難しいですけど、人の心を動かせるっていう点では一緒かなと思いました。

岡野 ● 何かを感じて欲しいっていう気持ちじゃなくても、やっていることに対して勝手に連鎖してくれるっていう時がありますね。

矢富 ● 一生懸命やっていると、見ている人、聴いている人は共感してくれると思いますね。話が少しそれますけど、ファンレターとかってもらったりしますよね? そのファンレターで感動しましたとか書いてあったりすると、その時やっぱり嬉しくないですか?

岡野 ● そうですね。自分がやっていることに誇りを感じながらやっていかないといけないと思いますし、逆にそれをもらいますし、一人じゃないというか、自分の楽曲が誰かの力になっていると感じると、この仕事、歌をやっていて良かったと思いますよね。

矢富 ● ですよね。それは自分も凄い感じますし、思いますね。こういったファンレターとかで、自分のラグビー、岡野さんであれば歌をやっていることの実感っていうのか、やっている意義っていうのを見出せるのも共通点やと思いますね。

矢富選手の質問に丁寧に答えてくれる岡野さん

ラグビーの印象は?

矢富 ● 何回かラグビーを見に来てもらったりしましたけど、どうですか? 印象は?

岡野 ● マネージャーさんに連れて行ってもらって見るんですけど、未だにルールが…。ラグビーは一回一回止まるじゃないですか、自分はサッカーをやっていたんで止まるっていうタイミングがそこまでない感じなんですよ。

矢富 ● そうですね。

岡野 ● なんか、止まった原因がなんでっていうのが、性格的に気になるタイプなんですよ。気になっても細かくてわかりにくいし、マネージャーに聞いても「ホニャララなんだよ」って言われて、なんでわかるんだろうと思いますね(笑)。大まかなルールは教えてもらったんですけど。

矢富 ● まあ自分もルールは全部理解しきれてないですしね(笑)おおまかですよ。でも、自分でも理解しきれてないことが、初めてラグビーを見る人にわかることないし、そこがラグビーが取っ付きにくい理由でもありますよね。

岡野 ● ラグビーっていうもの自体の浸透が地域的に薄い地域出身というのもあって、自分達には馴染みなかったんですよね。でも、東京に来てラグビーがこんなにもメジャーっていうのは失礼ですけど、若い子とかも見に来るし、あと見ていて試合が流れていくと楽しいし興奮しますし、スピードある攻撃とか、パスが繋がっていくのを見ると凄く楽しいです。魅力はたくさんありますよね。

矢富 ● そうですね。毎回そういうラグビーを見せるのが大切ですね。ほんまにラグビーの魅力はそういうところにありますからね。頑張らないといけないですね。

岡野 ● ただ、タックルとかスクラムに関しては、楽しいっていうより信じられないですけど(笑)。

矢富 ● まあ自分もスクラムに関しては…。ってあんまりスクラムのこというとプロップの方たちに怒られますから止めときましょうか(笑)。

岡野さんにラグビーのルールを説明する矢富選手

対談を終えて一言

岡野 ● 自分もスポーツをやっていたので、ラグビーとかスポーツに凄く興味があって、ラグビーをやるにあたってのメンタルとかが凄いと思うし、そういう気持ちの部分が好きなんですよね(笑)。

矢富 ● めっちゃ熱いですね!(笑)

岡野 ● 熱いのが好きなんですよ。自分も良く音楽聴きながら走ったりするんですけど、ときどき自分の作った曲が流れたりすると、まだまだ俺は曲を作ってやるぞ! みたいな闘志じゃないですけど、熱い思いが込み上げてくるんですよ。悔しいとか、嬉しいとか、悲しいとかじゃない感情で熱くなることがあるんですよ。だから、矢富さんが泣くまで感情を高めて試合に挑んだっていう話を聞いたときに、素晴らしいと思いましたし、自分も共感できるところあるなと感じましたし、なんかラグビーを見る目が変わりましたね。こんな感想で大丈夫ですか?(笑)

矢富 ● 大丈夫です! ありがとうございます。

エア・ギターとエア・ラグビーでお互いの健闘を称えあう二人(写真は合成です)

矢富選手の独り言

対談が終わり、気分が爽快ですね。岡野さんがいい人すぎて。しかも、かなりの熱い人! なんか曲に岡野さんの性格がでているし、だからこそあんないい曲が書けるんやろうと思いましたよ。自分も見習い、曲を書いて…。いやいや性格を見習い、いい人になります!(笑)。冗談はさておき、岡野さん本当にありがとうございました。是非応援ソング期待しています。それを聞いて試合で活躍します! 今度のライブでも期待してるんで、これからも身体に気をつけてお仕事頑張ってください!

ライブ情報!

最後に岡野さんのライブ情報を! 今回のライブは『一期一会 その4』というライブで、自分も『一期一会 その2』には行ったんですけど、岡野さんが様々なアーティストとセッションします。その奏でる音楽は鳥肌が立つくらい素晴らしく感慨深いです。本当に素晴らしい音楽を聴けます! 時間がある方は是非足を運んでください。詳細は公式サイトに!

『一期一会 その4』 岡野宏典公式サイト http://www.okanohironori.com/
開催日時:2010年08月28日(土)   OPEN 18:00 / START18:30
出演者:岡野宏典、寺岡呼人、タマトミカ and more
会場:duo MUSIC EXCHANGE
料金:前売¥4,000(税込)  当日¥4,500(税込)※ドリンク代別
席種:自由席
チケット一般発売:2010年07月31日(土)
プレイガイド:電子チケットぴあ 0570-02-9999 (P-code)107-683
ローソンチケット 0570-084-003(L-code)74441
イープラス http://eplus.jp (PC・mobile)
SOGO TOKYO WEB SITE http://www.sogopr.co.jp (PC・mobile)
公演お問合せ:SOGO TOKYO 03-3405-9999

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