リコー戦、神戸製鋼戦の連勝により前半節を5位で折り返したヤマハ発動機ジュビロ。約1ヶ月の国内リーグ中断期間を経て、第8節は岡山市の桃太郎スタジアムからの再開となった。その間に来期のチーム編成についての決定があり、選手たちを心配するファンが朝から岡山に駆けつけるなか、上位進出を狙うコカ・コーラウエストレッドスパークスとの対戦を迎えた。
周囲の心配をよそに、キックオフ直後から、ヤマハ選手たちは「みんな落ち着いていた」(大田尾副将)。FWがあらゆる密集という密集からボールを奪い、BKが大田尾選手を中心に確実に前に出る。わずか前半3分に日本代表スコッドの松下選手が軽やかに先制トライを決め、ゴールを五郎選手が成功させ、7-0と完璧な立ち上がりを見せた。
その後、一進一退の展開になるが、シューラー監督が「我慢のディフェンスができた」と選手を称えるほど、ヤマハ選手は落ち着いてコーラのアタックに対応し、ジワジワとヤマハFWが前に出始める。その奮闘に応えるかのように前半20分過ぎからBK選手が得点に結びつけていく。前半21分に五郎丸選手がPGを決めると、その直後には矢富選手が左コーナーに飛び込みトライ。左端からのゴールを五郎丸選手が見事にクロスバー成功、さらに前半37分にも五郎丸選手がPGを決め、20-6で前半を終了した。
後半も先に点を奪ったのはヤマハ。後半3分、大田尾選手のキックしたボールをレヴィ選手が拾い、見事なタイミングで中垣選手にパス。中垣選手のトライが生まれ、完全にコーラの戦意を断ち切った格好となった。
コーラはウェブ選手を後半からスタンドオフの位置に変更し、ゲームの主導権を奪い返そうとするが、ヤマハはプロップ仲谷選手や、この日はフランカーの木曽選手らの激しいタックルが炸裂。後半30分に中園選手のトライが決まり勝負を揺るぎ無いものにした。そして、点差以上にコーラ選手にダメージを与え続けたのは、難しい角度からも確実に追加点を重ねる五郎丸選手のゴールキック成功によるところも大きい。
終わってみればコーラを1トライに抑え、4トライ奪う快勝となった。この試合でヤマハ勝ち点5を獲得し、順位を1つ押し上げ、プレーオフ進出圏内の4位に浮上。マンオブザマッチには80分間ひたむきにグラウンドを走り回ったローリー・ダンカン選手が選ばれた。試合後、矢富選手は「やはり、僕たちはラグビーが好き。やるからには全ての試合に勝つんだ、という自分たちの姿勢を見せることができたと思う」と胸を張った。
シューラー監督
「まずは勝ち点5を得て、とても嬉しいです。1ヶ月ぶりの試合でしたが、コンビネーションを合わせ、ディフェンスを強化してきました。今日もウェブ選手を押さえて、よく我慢したディフェンスができたと思います。この1ヶ月、いろいろありましたが、自分たちが一番好きなスポーツがラグビーだ!ということを、みんな思ったことでしょう。その好きなスポーツに集中できた試合でした。これからも1戦1戦、大事に戦っていきます」
山村主将
「勝ってよかったと思います。味方のミスがあっても、慌てることなく、全員でサポートできたのも良かった点です。これからサントリーさんや三洋電機さんなど強豪が続くので、これからも、しっかり戦っていきます。まだまだ細かいところで課題があるので、精度を高めて、一つ一つステップアップしていきたいと思います。今日もたくさんの応援、有難うございました」