2年連続で石川県の西部緑地公園でのトップリーグ公式戦。緑に囲まれた競技場に懐かしさを覚え、石川県ラグビー協会の方々との再会、さらに試合前のラグビースクール生や地元の中学生ラグビー選手たちとの交流も手伝い、どこかホームのような温かさを感じての会場入りとなった。
朝からの雨はすっかり上がり、澄んだ青空の下で午後1時キックオフ。風下の前半、ヤマハFWがモールを押し込み、前節に続けてフッカーの加藤選手がトライ。難しい角度のゴールを五郎丸選手がしっかりとクロスバーで会心のスタートを切った。その後も近鉄の攻撃をレヴィ選手や中垣選手らが激しいタックルで応酬し、近鉄に1PGのみを許し、10-3で前半を終える。
後半は開始直後からヤマハFWが近鉄陣にラッシュ。後半最初のトライも前半同様にヤマハFWがラインアウトからのモールを押し込み、最後はダンカン選手がトライ。さらにスクラムから矢富選手がディフェンスラインを突破すると、勢いよく走りこんできた津高選手に絶妙のパスが渡り、一気にゴールラインへ。津高選手にとって嬉しいトップリーグ初トライが生まれ、五郎丸選手のゴールも決まり、24-3と大量リードを奪う。
しかし、後半15分過ぎから流れは一転、近鉄に。縦に走りこんでくる近鉄選手を止めるも、細かいパスでつながれ、後半20分に近鉄の坂本選手にトライを許すと、続けて後半23分、33分と連続トライを許し、高選手のゴールも成功。ついに24-24の同点に追いつかれる。
その後も近鉄の集中力が切れず、ヤマハのピンチが続く中、後半38分にヤマハのトライゲッター中園選手が4人抜きのミラクルステップで走りぬけてトライを決め、会場は歓喜とため息が入り乱れる。再度、ヤマハがリードを奪い返し29-24。ゴールは副将の大田尾選手が狙う。ところがボールは無情にもポストを外し、会場内にどよめきが湧く。
残り時間1分。異様なムードが会場を包むなか、近鉄がリスタートのキック。しっかりとボール支配したいヤマハだったが、近鉄の怒涛のアタックを防ぎ切れず、途中出場の佐久間選手のトライを許し、29-29の同点に。40分のホーンが鳴り終わり、近鉄の高選手がゆっくりとゴールを狙う。緊張が会場中に重く圧し掛かる...しかし、蹴った瞬間にボールの弾道はポストを反れ、ノーサイド。
石川県の来場者は目まぐるしい攻防を楽しんだが、両チームはともに4トライを奪っていただけに、勝ち点5を得られるチャンスが勝ち点3となり、消化不良のような表情でグラウンドを後にした。
<画像は2試合連続でトライを決めたフッカーの加藤選手>
シューラー監督
「良い場面もたくさんあったが、24-3とリードしていたのに、追いつかれたのは残念というのか、課題です」
山村主将
「自分たちのラグビーができている時間帯が長かったのに、それを継続できなかったのが敗因...いや負けていないので反省点です。また課題を修正して次の試合に挑みたい思います」